ECデザインへのこだわり
オーセンティックなグラフィックデザイナーはWebに馴染まない?
オーセンティックなグラフィックデザイナー。そんな言葉があるおかどうかは定かではありませんが、つまりは正統派、伝統的な流れの中にいるグラフィックデザイナーと思ってください。そうした人はデザインの中に微細なこだわりを施していきます。一緒に仕事をしていると、その職人的なこだわりは惚れ惚れするほどです。
しかしながらそれにこだわる人はきっと、Webの“いい加減な”デザインは許せないと思うのです。グラフィックデザイナーは主に紙の上に寸分の狂いもない、イメージ通りのデザインを再現させていきます。ですからWebのようにユーザーの環境によって見え方が違う、といったものは納得がいかないのです。
Webデザイナーにもこだわり派がいる
正統なグラフィックデザイナーから見れば荒いと映るかもしれませんが、Webデザイナーもやはりデザイン者ですからそのこだわりはかなりあるものです。その傾向が特に強い人の中には「1ピクセルまでこだわる」という言い方をする人もいます。ピクセルとはコンピュータで画像を扱う際の最小単位で、ドットという言葉とも近いものです。何センチ、何ミリという値に換算できるものではないので非常に説明が難しいものの、大雑把に言ってしまえば豆粒ほど(場合によってはそれより遥かに小さい)大きさです。ただそんな僅かな大きさであっても、ズレていれば多くの人が違和感を持つはずです。美しいデザイン、と認識せず何となく歪みや違和感を感じ取ってしまうのですね。表現者であるWebデザイナーがその違いにこだわりを持つ事は当然で、時間をかけてもその対応を行っていきます。
最早PCだけではないWebを、どう表現していくか
さて今日、WebサイトがPC(パソコン)から見るだけのものでは無い事は明らかでしょう。第一はスマートフォンの存在です。フイーチャーフォン(ガラケー)の時代はサイト自体の作り方も違ったものでしたが、今はレスポンシブWebデザインと言う、一つのソースで画面の大きさによりレイアウトが見やすく変化する手法が多くなって来ました。これはタブレットも同様です。
しかしこれらに加え、ゲーム端末やテレビでもWebサイトが閲覧可能、といったものも増えてきました。またユーザー側もそうした使い方に慣れたようで、某有名メーカーのとあるキャンペーンページの閲覧はパソコンやスマホの閲覧ではなく、ゲーム端末が一番多かったそうです。またこれらに加え家電分野もデジタル化し、Webとの連携が続々と図られてきています。こうなってくると100パーセントの表示検証はもちろん、機器に合わせたWebサイトの制作などとてもでは無いですができませんね。職人気質なデザイナーにとっては、葛藤が続く昨今なのではないでしょうか。
Know-how
Ranking
Download