売上拡大するために整備すべきこと
不便だったインターネット
私はインターネットに比較的早くから、仕事で接する事ができました。またその頃私はDTP関係の人材と多く接していて、既にその分野が飽和状態に陥りつつあるのを感じていました。
次に来るのは何かを模索していていろいろ見ていたのですが、まず目についたのは3Dの分野でした。ただし3Dとは言ってもただグラフィックを立体的に見せるだけでは需要が無く、エンタメ業界に携わるには高度な技術や知識が必要になり、仕事量的にも限られていたため需要はその派手さほどはありませんでした。
そんな中で聞こえてきたのが、インターネットです。モノは試し、と言います。とにかく触ってみなければその実態はつかめません。私はそれまで単体のものでしかなかったパソコンをインターネットに繋いでみました。「ピーッ、キン、キン、キン・・・」と流れてくる音。思い出す人はどれぐらいいるでしょうか。ダイヤルアップの接続音です。当時は常時接続ではなく、使う時にネット回線に繋ぐ形でした。
そしてやっと繋がって、ここからがまた一苦労です。検索エンジンが発達していませんでしたからURLは多くの場合手打ち、やっと表示されてからも大変です。Webの魅力の一つは写真などのグラフィックも見る事ができることでしたが、その表示が遅いのです! ホームページに大きな画像なんて使ってあれば、大変です。ずっと待たされます。しかも常時接続ではないため、課金される金額にも不安を覚え・・・ちょっとインターネットの普及にも疑問符がついていました。
ブロードバンドという衝撃
そんなインターネットが爆発的な広がりを見せたきっかけ。いろいろあるとは思いますが、ソフトバンク、というよりもその創業者、孫正義氏の取り組みは間違いなく大きな原動力になったと考えられます。
孫正義氏もインターネットはこれだけ可能性があるのに、なぜ思ったように普及しないのか? と考えたようです。そして凄いのは、その仮説を立て、実行にまで移す事です。
具体的な取り組みとして定額、高速のブロードバンド通信「Yahoo!BB ADSL」は多くの人に導入され、インターネットの普及に大きく貢献しました。
孫正義氏はネットが普及しない原因を「回線の遅さ」にある、と考えたのです。つまりインターネットが普及するために、まず環境をつくろうとしたのです。
これはネットショップの取り組みにも、大いに参考になるはずです。あなたのお店の商品、買いに来るのを待っているだけで、売れますか? 需要が十分にありますか? モノが売れるには、それが必要とされる環境が必要です。
インターネットは、発信ができるメディアです。その特性を大いに理解して、生かしていきましょう。
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