打倒、楽天市場!?急ピッチで進むアマゾンのインフラ整備(前半)
Date:2015.02.28
突然ですが、、、
今、出店店舗に対するアマゾンのサービス充実が急ピッチで進んでいます。これまでアマゾンでは、売上アップに繋がる「顧客に対するサービス機能」は殆ど提供されておらず、商品を出品した後は売れるのを待つ「受け身の販売」しかできませんでした。いわゆる「ネット自動販売機」のような存在で、店舗側としてできることは登録商品点数を増やすか、出来るだけ安い価格を付けて消費者にアピールすることぐらいしかできませんでした。
すなわち、商品と価格以外に店舗としての「個性」を活かすことが難しく、サービス面やプロモーションで他店との差別化がほとんど出来ない環境でした。楽天市場やYahooショッピングと比較して非常に不自由が多かったアマゾンですが、ここ最近、急速に出店店舗(大口出品形態店舗)へのサービスを充実しています。
楽天市場やYahooショッピングをはじめとする主要ネットモールでは、ずいぶん前から導入されているサービスも多いですが、アマゾン内での売り方が大きく変わる可能性を秘めています。今回はアマゾンのが大口店舗向けに提供している主な機能について全2回に分けて見ていきたいと思います。
マケプレお急ぎ便
注文翌日の配送を約束するサービスで、楽天市場の「あす楽」、Yahooショッピングの「あすつく」と同じようなものです。ただし、楽天とYahooではほとんどの店舗が利用可能なサービスですが、アマゾンでは一定の基準をクリアーしている店舗しか利用できません。その条件とは、、
・注文不良率 ≦ 0.5% (直近の90日)
・出荷遅延率 ≦ 1.0% (直近の90日)
・キャンセル率 ≦ 1.5% (直近の90日)
・出品開始から90日以上が経過
・出品形態は大口出品に限ります
・80%以上の出荷通知に追跡可能なトラッキング番号/お問い合わせ伝票番号の付与が必須です
注意)amazon seller centralヘルプより引用
と非常に厳しくなっています。また、購入者の注文締め時間が13:00と指定されたり、万が一、翌日配送ができなかった場合、すべての履歴はアマゾン側で記録され、あまりにも翌日未着が多い場合には、参加資格を失ってしまう可能性もあります。
このように参加資格が厳しいサービスである反面、もちろんメリットも発生します。このサービスに対応した店舗で購入すると、消費者は配送メニューから「通常配送」以外にオプションで「マケプレお急ぎ便」を選ぶことが出来るようになります。アマゾンの有料サービス「Amazonプライム」を利用する顧客にとって、注文した商品が早く到着することは良い店舗の必須条件であり、優良顧客をリピーター化する上でも重要なサービスと言えます。
参照)このサービスの参加条件を満たす店舗に対してアマゾンから個別に案内メールが送信されます。
お届け日時指定機能
アマゾンでは、デフォルトでお客様が商品の配送日時を選ぶことができない設定になっていますが、以下の手順で「お届け日時指定機能」を有効にすることが可能になりました。
・セラーセントラルから「設定」==>「配送・返品情報」==>「お届け日時指定を有効にする」にチェックを入れる!
設定が有効になれば、日時指定が設定できる地域、対応商品、指定可能日までのリードタイムを設定することが出来ます。
現在、アマゾンに出店している多くの店舗では「何日以内に発送されます」と表示されるだけで、希望の配達日時を指定するためには個別に店舗へ連絡する必要がありました。お届け日時指定機能が設定されることにより購入者の利便性は高まり、他店との差別化に繋がります。
設定方法)
https://www.youtube.com/watch?v=VGKXWNiX7-c&feature=youtu.be
代引き、コンビニ決済
アマゾンで買い物をする顧客のほとんどはクレジットカード決済を選びますが、中には代引きやコンビニ決済を希望する方もいます。アマゾンに出店した際、初期設定のままではクレジットカード決済しか導入されていませんが、利用権限を取得することによって代引きやコンビニ決済を利用できるようになります。
利用権限を取得する手順は以下の通りです。
・セラーセントラルの設定タブから、出品用アカウント情報をクリック
・支払い方法の設定欄の右上にある編集ボタンをクリック
・コンビニ決済を有効にする、または代金引換を有効にする、のチェックボックスをチェック
・送信ボタンをクリック
・コンビニ決済が有効です、または代金引換が有効です、と表示されます。
注意)amazon seller centralヘルプより引用
設定の際にはアカウント責任者などのアカウントでログインする必要ががあります。支払い方法を変更する権限がないアカウントでは設定ができませんのでご注意ください。
次号へ続く。。。
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