話題の新サービス「楽天スーパーDEAL」とは?
Date:2014.12.15
2014年12月6日より楽天市場の新しいサービス「楽天スーパーDEAL」が開始されました。すでにテレビCMでも流れているので「名前は聞いたことがある!」という方も多いのでしょう。今回は「楽天スーパーDEAL」の概要と活用方法についてみていきます。
「楽天スーパーDEAL」とはどんなサービス?
「楽天スーパーDEAL」とは一言で言うと「ポイント還元率が30%以上の超高還元型サービス」です。「楽天スーパーDEAL」に登録された商品は最低で30%、最大で50%のポイントが購入者に付与されます。例えば、売価が10,000円の商品でポイント還元率が30%の場合は3,000ポイント、50%だど5,000ポイントが還元されます。通常、店舗別のポイント変倍では上限が10倍(10%)までなので、これまでにはなかった非常にポイントバック率が高いサービスと言えます。
掲載条件
ポイントバックに必要な費用(売上げの30%〜50%)は店舗負担となります。さらに、掲載手数料として売上げの10%が必要となります。仮にポイント還元率がミニマムの30%だとした場合でも、手数料の10%を足すと、最低でも売上げの40%が経費として必要になってきます。
メリット
店舗にとってはかなり負担が大きいサービスですが、もちろんメリットもあります。「楽天スーパーDEAL」のフロントページに商品が掲載されると、楽天市場TOPページ、特集メールマガジン、テレビCMをはじめとする数多くの媒体から強力な導線が用意されます。短期間のうちに商品が一気に売れたり、多くの人々の目に付くことで商品の知名度が急上昇することが期待できます。
注意)今後、プロモーションや導線の内容については変更の可能性もあります。
「楽天スーパーDEAL」に向いている商品と不向きな商品
ポイント還元率が30%以上で、かつ費用がすべて店舗負担となると、どの店舗でも簡単に活用できるサービスではないかもしれません。例えば、型番商品を中心に仕入れ販売する店舗様の場合、すでに価格競争が厳しく、3割以上の経費を割いた上に、さらに利益を確保することは相当ハードルが高いと言えます。
一方、製造直売で利益が十分確保できる商品であれば利用してみる価値はあると思います。あらゆる媒体で多くの消費者に商品をアピールできることは商品のブランド力を高める上で非常に魅力的です。
活用方法
「楽天スーパーDEAL」は、あくまでも「ポイント還元」主体のサービスなので、売価は定価のままでも問題ありません。販売価格が定価表記であれば、大幅に値引きして公に販売することで生じる「卸先との摩擦」や「クレーム」も最小限に抑えることができます。
これまではメーカーがダイレクトに消費者に商品を販売するとなると、小売業との差別化(消費者に対してのメリットの提案)が非常に難しい問題でした。メーカーは商品を卸している立場上、小売店よりも有利な条件で商品を販売することができません。楽天市場内だと、せいぜい闇市やプライベートセールスなどを活用してひっそりと販売するしかありませんでした。
「楽天スーパーDEAL」をメーカーが上手に活用できれば、商品のブランディングとともにメーカーが直接エンドユーザーに対する販路を拡大できるチャンスが広がります。また、販路が広がるとメーカーが自ら在庫調整を行える新たなチャネルの拡大が期待できます。確かに手数料が高いサービスではありますが、これらの事を踏まえると、使い方次第では大きなメリットもあります。
なお、このサービスの掲載基準、審査の詳細につきましては現時点では不明なので、興味がある方は担当ECCに問い合わせてみましょう。
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