ブランディング戦略で増税を乗り切る
消費税は逆風になるか
ついに消費税の増税が2014年春から行われます。ネットショップはもちろん、小売り、流通業にとっては戦々恐々です。またメーカーなど製造業にとってもそれは同じ事。所得税などと違い日々の生活にあからさまに、誰に対しても課税される消費税はそのわかり易さゆえ意識がされやすいのです。また8%という税率は今後も段階的に上がっていく予定ですから、未来へ対しても意識される事でしょう。消費税は逆風になっていくはずです。
増税前のセールが効いただけに・・・
さてこの春を前に“増税前のセール”という言葉を目にした方は多いでしょう。筆者が関わりがあるネットショップもそうでした。このキャッチコピーは効果的だったようで、売上も多く上がっていたようです。またショップの種類としては日用品などを販売する所がよく売上を上げていました。生活者も買いだめをしておく商品は何なのか、十分に把握していたようです。ただそれだけに、この春以降の揺り戻しは怖いと感じます。
ネット通販独自の価格比較
さてここでネット通販における独自のもの、価格比較について考えていきましょう。もしかすると今度の増税により、より安く買える所へのニーズがさらに高まる可能性があるからです。
ネット通販は言うまでもなく、他のショップとの価格比較が容易にできます。ポータル型の価格比較もありますし、モール内では同じ商品の最安値ショップをクリック一つで出す事ができます。
リアルな店舗の場合は最初に入ったお店と他のお店の価格が違ってもわからないのでそこで購入という場合は多いですし、何軒かお店を回って比較するという時間もあまり取れません。それだけに価格比較が容易なネットショップの場合、より安い所に流れていくのは当然です。だからこそショップ間の価格競争は激しくなるのですが、果たしてそれだけで良いのでしょうか。
ネット通販独自の価格比較
少し前から盛んに言われているのが、“ブランディング”です。もはや製品の機能などに大きな差はないだけにどこで差別化するかと言えば、顧客に安心感を与えるブランド力となるのです。オリジナル商品、あるいは製販一体となっているショップは別にして、ネットショップの中には仕入れた商品を販売する所も多くあります。つまり品物は同じなのです。
そんな時に価格競争だけを続ければ、いずれは体力が無いお店が負けてしまうのは明らかです。(特別安い訳では無いけど、このお店は安心できる)というブランド力をつける事。今後のネットショップには、ますますそういった点が望まれるかもしれません。消費税をきかっけに、価格競争から抜け出すお店づくりを考えてみましょう。
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