SEOへの取り組み方4 ペンギンアップデート後の分析と対策
対処は冷静に
さて、思わぬ上司のナーバスな反応に面喰ってしまったYさん。ちょっと予想外ではあったものの、冷静に内容を見極めはじめました。
〇検索順位が大きく落ちたのは、主要キーワードの一部。
〇依然として高い検索順位にあるキーワードもある。
〇他の主要キーワードも、あまり順位は変わらないものが多い。
これでYさんは少しホッとする事になります。何故なら検索順位がすべて落ちている、最悪圏外で見つからないとなれば、ドメイン自体がGoogleから“消された”と判断するしかないからです。
けれども今回はキーワード単位での検索順位の急降下。どうやらドメイン単位でペナルティをくらっていたのではないらしいのです。
そして「Google ウェブマスターツール」を使って外部リンクを見ると、案の定というべきか、検索結果からいなくなってしまったキーワードに対して、無意味に被リンクが貼られています。原因はここと特定して良さそうです。しかしこれがどの業者が貼ったものかはわかりません。過去のSEO業者らしき所との契約書はあったものの、どんな対策をするかまでは明記してありません。仮に問い合わせをしても「覚えがありません」と返されるだけでしょう。Yさんはあくまで自己責任(とは言っても、Yさんが行ったものではないですが)で解決をしなければならないのです。
対策は、“お願い”
さてGoogleが示す解決策は一つです。
「速やかにスパム行為をやめなさい。仮に無関係な被リンク、購入リンクなどは外しなさい」。
しかしYさんは、過去のものに対してこの対処をする術がありません。
Googleは代替案も示しています。
「もし事情により外せない場合は、その内容を記載してメッセージを送信しなさい」。
Yさんはもちろん、この方法を取るしかありませんでした。そしてこれを行い、検索結果をリサーチする日々が続くのです。しかし結果は何も変わらず、Yさんは再度メッセージを送信しました。この時Yさんは、Googleが「もし被リンクを購入しているなどの場合は、それを行ったSEO業者も知らせるように」という記述も見ました。やはりSEO業者はGoogleと相反する存在、またこの時期に本腰を入れて対応に乗り出したのだと実感しました。
これらが何を意味するか。私はここでストレートには書きませんが、多くのWebに関わる人が感じ取ってくれればと思います。一つだけ言えば巨大な知恵と英知が集まったGoogleに対してのイタチごっこは、どちらが分が悪いか? 考えてみればすぐにわかるでしょう。
さて気になるYさんの方ですが、その後あの主要キーワードは、一定の復活を見せたそうです。
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