seoペナルティを受けたその後
Yさん、動く!
サイトの検索順位が急降下したYさん。原因はGoogleが行ったという「パンダアップデート」のためなのは、ほぼ間違いないでしょう。状況証拠は、揃っていました。
・Googleから(スパム行為を行っていませんか?)とメールが届いていた。
・明らかに無関係な外部リンクが数多く設置されていた。
ここで言っておきたいのは、Googleは案外親切だ、という事です。何故ならわざわざメールで告知をしてくれるのですから。こうした事もありますから、ぜひ「Google ウェブマスターツール」のメッセージはチェックしておきたいものです。また無関係な外部リンクというのも、ウェブマスターツールから一覧で確認する事ができます(それが無関係かどうかは、自分で調べて判断する必要はありますが)。
さてここでYさんは、動きます。まずは上司に報告です。WebマスターはYさんであっても、Webサイトは会社の持ち物です。ビジネスパーソンとしては当然の判断でしょう。
しかしここでYさんに誤算となる出来事がありました。良く言えば寛容、悪く言えばWebに興味が無い上司。またその会社自体もWebにはそれほど価値を見出していなかったので、あまり問題になるとは思っていなかったのです。ところが上司は一部主要キーワードで検索順位が大きく下がったという報告を聞くと渋い顔をして、「それ、マズイよ・・・」と言うのです。
注目されている検索順位
Yさんはこの上司の反応に驚きながらも、報告を続けました。
「〇〇〇と△△△というキーワードで検索しても、出てきません」
「えー、それ主力分野じゃん」
「□□□というキーワードでは、順位は前と変わらず1ページ目です」
「それは良いけど・・・〇〇〇と△△△はマズイよなあ。前はどのぐらいに出ていたの?」
「〇〇〇は1ページ目ですね」
「それが全然出て来ないって・・・うーん」
腕組みして考え込む上司に、Yさんは尋ねました。
「どうして普段Webを重視していないのに、これについてはそんなに気にするのですか?」
すると上司は、こう答えました。
「上の人が検索するだろう? その時に主力分野の〇〇〇でウチが出て来なかったら、絶対に『どうしてだ!』ってなるんだよ」
Yさんは普段あまりWebを重視していなくて予算も十分に取ってくれないのに・・・と会社へ納得がいかない気持ちを持ちながらも、上司の心配も分かるので戸惑いが余計大きくなったそうです。
これは案外良くある話なのです。会社がWebを重視していない、あるいは例えWebを重視していても、上の人はあまり詳しくなかったり、年配だったりする事があります。そうなると基本的にはWebサイトにはあまり口を出して来ないのですが、「検索しても出て来ない」とは時として言われるのです。キーワードを入力して検索ボタンを押すだけのこの基本機能は、多くの人が使えるのですね。
これはECサイトの場合でも同じです。売上はそれなりに上がっていても「なぜ〇〇の商品分野でウチが最初に出て来ないんだ!?」と怒られる事があります。これが出ればもっと売れるだろう、売上がさらに伸びるはずだという訳ですね。このように検索順位は純粋なビジネスだけでなく、組織の中でのコミュニケーションにおいても重要な役割があるのです。
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