売れるサイトの特徴とは
カッコいいサイト、見てますか?
“フルFLASH”のWebサイトって、わかりますか?
画面いっぱいにイメージが広がって、グラデーションが出てゆっくりとそこに浮かび上がるブランドロゴ、キャッチコピーが代わる代わるに現れて、そしついに商品が登場・・・こんなイメージの動きが付いたサイトが、かつて流行りました。これはAdobeの「Flash」というソフトを使ったサイトで、アニメーションのように動きをつけてスタイリッシュに、あるいはクールにといった形で注目されたのです。
iPhoneやiPadといったiOSを搭載した機器がFlashに非対応だった事もあり一時期の勢いは失ってしまったようですが、最近でもこういったサイトは作られてはいます。
例えば自動車メーカー、ファッションブランド、そしてイタリアンやフレンチ、和食の高級料理店あたりのWebサイトでよく見かけますね(もっともトップページだけがFlash、というサイトも多いのでフルFlashとは言えませんが)。
ではECサイトにおいてこうした形のものが存在するかと言うと、ちょっと思いつきません。記憶を遡ってフルFlashのサイトが流行った頃も、同様です。「Flashで作られたサイトはユーザビリティがあまり良くない」というのは以前から言われていました。ユーザビリティが売り上げに影響する、と言われるECサイトがこうした形式で作られなかったのは、当然とも言えます。
カッコ悪くても売れる
以前「Webは、カッコ悪くても売れるものだ」と話をして来たネットショップのオーナーがいます。基本的には経営の方にいてWebの知識は無く、現場レベルのショップにまで口を出す事は少なかったのですが、これは実に本質を付いた言葉でした。
カッコ良い、とは何を指すかは人それぞれですが、少なくともネットショップに来たお客様は「何かを買おう」としています。またWebサイトというのはテレビなどと違い閲覧者が能動的に動いていくメディアです。なので欲しいものを予め決めていての来店も多くなります。たまたま見かけたから衝動買い、ではなくこうしたお客様にスムーズに買い物をしてもらう。それがお買い物がしやすいECサイトです。
例えば最初の方で挙げた自動車であれば、そこからすぐに購入するような商品ではありません。ファッションブランドも直販ではなくブランドの訴求としてWebサイトを捉えている所が多いでしょう。料理の味というのはWebからは味わえないものですから、高級外食店はイメージを伝えようとするのです。このようにWebサイトにはそれぞれ役割があります。それは提供する商品、サービスなどによっても変わってきます。ECサイトというのはお買い物をしてもらう場所。それを念頭において、作っていきたいものですね。
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