在庫連携を効率的にする

Date:2014.02.16

在庫データの自動更新で作業効率UP!

楽天市場への出店のみならず、Yahooショッピング、amazon、DeNa(ビッダーズ)、自社サイトなど、複数モールへの出店を検討を検討している方(もしくは、すでに出店済み方)も多いと思います。2013年10月に出店料が無料化されて以降、これまで楽天市場へのみ出店していた店舗がYahooショッピングへの出店計画を進めているという話もよく聞きます。複数モールへ出店することによってネット販売全体の売り上げアップが見込め、また、万が一、予期せぬ事態が起こった場合でも、売り上げシェアを複数のショッピングモールへ分散することによってリスクを軽減できるというメリットもあります。
複数モールへ出店することによって必ず直面する問題が在庫管理の問題です。注文件数が少ないうちはモールごとに在庫を分けて管理したり、商品が売れるごとに各モールの管理画面上から在庫数を変更することも可能ですが、売り上げが伸びていくに従って人海戦術により可能だった作業にも、そのうち限界がきます。そんな問題を解決してくれるサービスが「在庫連携サービス」です。

在庫連携サービスとは?

在庫連携サービスとは複数モール間で在庫データを共有し、5分〜10分の間隔で在庫データを最新の状態に自動更新するサービスです。自社サーバーを導入してデータベースソフトと連携させて在庫データを共有する方法もありますが、現在、最も多く使われているものはASPを利用したサービスです。
仕組みは比較的シンプルです。まず、在庫連携サービスを提供しているASPサーバー業者と提携し、その管理画面から注文確認メールを自動的に取得する設定を行います。その注文メールをもとに「いつ、どのモールで、何が、何個売れたか?」という情報を自動的にCSVデータに変換し、各モールへ自動的に最新の在庫データを送信するというものです。
データの送信間隔が数分間隔となるため若干のタイムラグは発生しますが、これらのサービスを導入することによって、これまで「モールごとに在庫の置き場所を分けていた」「別々の担当者が同じ商品を管理していた」「売り過ごしが頻繁に発生していた」「気付かないうちに在庫データと実在庫数が大きくずれてしまっていた」といったトラブルを最小限に抑えることができます。
主な在庫連携サービス
CROSS MALL
http://cross-mall.jp
サバスタ
http://star.e-savacity.com
GoQ System
http://www.goqsystem.com

さらに進化するサービス内容

上記でご紹介したサービスは、いずれも複数モール間でに在庫連携が主な機能となりますが、異なるモール間での商品データ複製をはじめ、受注管理、データ分析、価格・商品名・ポイント設定・商品画像設定をはじめとする商品情報の一括変更、売り上げ・注文分析など、各モールの管理画面からだけでは到底まかなえない「店舗運営に役立つ様々な機能」が多数含まれています。(サービス内容によっては、一部有料オプションとなります)
例えば、CROSS MALLの機能を中心に、日々の店舗運営に役立つ活用法を具体的に紹介してみますと、、

ケース1)複数モール間で販売価格を個別に変更するのは面倒だ

管理画面より代表的なモールの販売価格データ(例えば楽天)を変更します。あとはそのデータをワンタッチで他のモールへ複製し、出品処理をすれば簡単に販売価格の変更が可能です。また、価格の自動計算(定価の●●%引きetc…)もしてくれるので、一括で複数の販売価格を編集する時などは非常に重宝します。

ケース2)商品名の後ろに特定の文言(キャンペーン・キーワードなど)を挿入したい

商品名の挿入・置換機能を使うと簡単にできます。CSVデータを活用することで同じことが可能ですが、登録商品点数が多いとCSVデータの変更に時間がかかったり、複数モール間で一括して作業を行うには、やはり手間と時間がかかってしましますが、この機能を利用すると非常に効率よく変更を加えることができます。

ケース3)セット販売をしたい

福袋や、まとめ買い商品など、複数の異なる商品の組み合わせで成り立っている商品(セット商品)を販売する場合、各商品の在庫を個別に管理する必要があります。セット販売機能を活用するとセット商品が売れる度にセットの中に含まれている商品の在庫が個別のページからそれぞれ自動的に減っていきます。

ケース4)すべてのモールで「特定の商品がどれだけ売れたか?」を簡単に確認したい

通常、モールの売り上げ分析は各モールごとでしか確認できません。在庫連携サービスは原則として全てのモールの在庫データを一括で管理するため、そのデータを元に運営しているサイト全体の売り上げ分析が簡単にできます。

ケース5)回転率が悪い商品を簡単に調べたい

すべてのモールの在庫情報が一元管理できるため、特定期間で在庫の減りが芳しくない商品を簡単に調べることができます。価格の見直しや売り方を再考する際に活用できる便利な機能です。
ここでご紹介した機能は一例で、他にも店舗運営に役立つ機能をたくさん備えています。
これまで、非常に手間と時間が掛かっていた作業が、ASPサービスの向上により効率良く熟せるようになってきました。「手間を省き、時間をいかに短縮させるか?」はネットショップ運営において非常に重要なポイントです。複数モール運営において、さらなる生産性の向上を目指している店舗さんは、ぜひ、参考にしてください。

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