新しい事への取り組み
※新規商品の取り扱いを考える
※販売チャネルを拡大する
※EC以外の業種を脇見しないこと
※社内での意識改革を行う
ネット販売を営んでいると、販売戦略、取り扱い商品、サービスの内容を、時代の流れに合わせていかないと売上を伸ばすことができません。技術の発展に伴い、情報の発信媒体がインターネットを主流に世の中が回るようになってきた昨今、インターネット販売も、その情報の流れに大きく影響を及ぼします。インターネットを通じて入手した情報をもとに消費者が商品を探す場合、ほとんどの人がインターネットで商品を購入する事を真っ先に考えます。それだけ、ECはインターネットから配信された情報や、世の中の流れに左右されやすい業種なのです。
そう考えると、過去に売れていた商品や、過去にうまくいった販売戦略にいつまでもこだわっていると、やがて消費者の嗜好の変化について行けなくなります。結果、いずれお店の売上や利益の成長は鈍化し、成長は止まってしまいます。今と同じやり方の延長線上にはネットショップとしての明るい未来は見込めないのです。
では、ネットショップの売上と利益を継続して伸ばしていくための大切な嗜好はどんなことなのでしょうか?その基本姿勢について考えてみましょう。
※新規商品の取り扱いを考える
売上を成長させる上で避けて通れない取り組みが、新しい商品を取り扱うということです。既存商品の売上だけでは全体の売上を成長させ続けることは難しく、どこかで頭打ちしてしまうのが世の常です。時代の流れや、トレンドの移り変わりに合わせて、消費者のニーズと合致した商品を新たに取り扱っていく必要があります。
新しい商品を取り扱う上で気をつけなければならない事は、既存商品と既存ユーザー属性とは関わりが低い商品は扱わないという事です。例えば、アパレル商品を販売している店舗が食品を扱ったり、若年層がメイン客層であるお店が年配の人向け商品を扱ったりすることは、良い結果を招かないリスクが伴うことを理解しておかなければなりません。誰もが知る大手企業ですら、既存商品、既存ユーザーと関連性が低い商品を扱う事で新たな売上の軸を作り上げることは困難なのです。
リアル店舗で売上を伸ばす王道として、「お店の前を通行する人に合った商品を販売する」というルールがあります。ネットショップも同じで、すでにお店を利用してくれている既存顧客が共感してくれる商品を提案することで売り上げが伸びることが期待されます。顧客属性と、その属性に合った商品の提案とが一致しているかどうかを意識しながら、どんな商品を扱えば新しい売り上げに繋がるかをじっくりと検討しましょう。
※販売チャネルを拡大する
売上を伸ばすもう一つの大切な取り組みは、販売チャネルを増やすということです。例えば、特定のECモールだけで販売するよりも、複数のECモールで販売する方が売り上げが伸びる確率は高くなります。確かに、複数のECモールで同時にお店を運営するためには、モールごとの仕様が異なるため、日々の作業フローを見直す必要があります。受注処理や在庫連携の仕方、問い合わせの対応など、注文を受けてからの業務を一元化できなければ、かえって現場が混乱し、作業効率の低下に繋がってしまいます。
昔は人力で複数モールの運営を行なっていましたが、現在では受注処理インターフェイスの統一化、在庫の自動連携、商品の出品処理などの作業が一元管理できるシステムがたくさん出てきています。また出荷作業に関しても、外部物流を活用することによって、急激な出荷増加に対して対応する事が可能です。既存商品の売上だけにこだわる事と同じで、既存販売チャネルだけにこだわり続けることは、売上の成長を阻害することに繋がります。そのことを肝に銘じて、積極的に新しい販売チャネルへの新規出店を検討していきましょう。
※EC以外の業種を脇見しないこと
インターネット販売を生業とすることを前提に考えた場合、それ以外の業種に脇見していたようでは競争に勝つ事とはできません。もちろん、売上と利益を確保できなかれば会社経営は継続できませんが、片手間でネットショップを営んでいるお店と、ネットショップだけに集中して取り組んでいるお店と比べると、後者の方が勝つ可能性の方が断然高いと言えます。四六時中ネット販売で売上を伸ばすことだけを考えているお店に、少しだけネットショップをかじっている程度のお店が勝てる訳がないのです。
もちろん、ネットショップの運営に自信が持てないようであれば、無理に注力することはお勧め致しません。しかしながら、ネットショップを売上の柱として育てていきたいと考えるのであれば、それに集中できる体制をどう構築するか?を真剣に考えていく必要があります。
※社内での意識改革を行う
新しい事に取り組もうと思うと、現場で働いているスタッフとの「すり合わせ」が必要になってきます。保守的な考え方で凝り固まっている職場だと、思うように新しい取り組みが前に進まないというケースもよくあります。経営判断としてトップが新しい事に取り組むと決めたら、どうやって実現するかを考えなければなりません。
最も適切な話の運び方としては、新しい事に取り組む事によって、「どんな明るい未来が待っているか?」を出来るだけ具体的に現場に示してあげる事です。「売り上げが伸びるとどうなるのか?」「作業効率が良くなるとどうなるのか?」について、明確に方向性を示すことが最良の方法です。
先日、ネットで調べことをしていた時に、某有名経営者の方の「change or die」という言葉が目に付きました。「変わるか?それとも死を選ぶか?」ネット販売のみならず、企業は変化し続けなければ、生き延びることができないということを念頭に、変化に柔軟な組織を作る事を意識していきましょう。
Ranking
Download