簡単・安心・便利!「ID決済」

Date:2015.06.30

EC業界の黒船「アマゾン」が2015年5月に日本国内での画期的なサービスの提供を発表しました。その名も「Amazonログイン&ペイメント」。アマゾンへユーザー登録をしているユーザーであれば、アマゾン以外のサイトでの買い物時でもアマゾンのIDとパスワードで決済できるサービスで、発表とともに大きな話題となっています。

何が画期的なのか?

これまではアマゾンに登録したIDとパスワードは、アマゾンで買い物をする時にしか利用できませんでした。しかし、このサービスを導入することでアマゾン以外のECサイトで買い物する場合でも利用可能になります。アマゾンのユーザーは登録の際にカード情報を入力しているので、アマゾンのIDとパスワードを入力するだけで決済が完了します。ユーザーは買い物をする度にクレジットカード情報を登録する必要がないので、セキュリティー面での安心感が大幅に向上します。
昨今、巧妙化するクレジットカード犯罪を警戒して、むやみにカード情報を様々なサイトに登録しない人(あるいはしたくない人)も増えています。それが、いつも使っているアマゾンのIDとパスワードだけで決済が完了するとなれば、ユーザーは不安を抱えることなくクレジットカードで決済が可能となり、売上げの向上に繋がる可能性が高まります。

ID決済の仕組み

「Amazonログイン&ペイメント」は、アマゾンが提供する決済代行サービスです。利用店舗は顧客がこの再ビスを利用して決済をした場合、アマゾンに対して決済手数料を支払います。決済代行を行う代わりに手数料を支払うという点では、クレジットカード決済やコンビニ決済と似た感じでしょうか。。。
2015年5月現在、導入が確定している企業は「出前館」や「劇団四季」など非常に限定的ではありますが、今後、あらゆるチャネルへの導入が期待されます。

すでに「Amazonログイン&ペイメント」導入が決定しているカートサービス

非常に便利な「Amazonログイン&ペイメント」ですが、独自サイトへの組みが簡単に行えるようになるにはもう少し時間が掛かりそうです。しかしながら、すでにこのサービスの導入が決定しているカートサービスを利用することで、ネットショップ運営者は手軽にその恩恵を受けることができます。自社ECサイトカートシステムを提供するサービスプロバイダーの中でも、Futureshopは一早く「Amazonログイン&ペイメント」への対応を発表しています。申し込み開始は2015年7月からで、実際にサービスが開始されるのは9月からです。少しでも早く対応したい場合は、このようなカートサービス業者を利用した方が手っ取り早いかもしれません。
参照)FutureShop
http://www.future-shop.jp
 
Amazonログイン&ペイメント対応
http://www.future-shop.jp/function/construction/loginandpayments.html

密かに普及を進める「楽天ID決済」

アマゾンのみならずネットモール最大手の楽天市場でも似たようなサービスを提供しています。今はまだあまり広く利用されていませんが、日本のネットユーザーの過半数以上が会員である楽天市場の会員が利用できるサービスである点に着目すると、今後、導入店舗が増えることは間違いないでしょう。楽天ID決済の特徴は、楽天スパーポイントが貯まったり、決済時にすでに貯まっているポイントを利用できること。すでに無印良品、ドミノピザ、TOHO CINEMAなど、有名店舗が導入が導入しています。
導入に際しては、独自の審査があるようですが、特設ページより専用フォームを使って簡単に問い合わせすることができます。
参照)楽天ID決済問い合わせフォーム
http://checkout.rakuten.co.jp/biz/

今後、広まりつつあるID決済の流れ

会員の顧客情報とクレジットカード情報が紐付けされたプラットフォームであれば、決済代行業務だけを一つのサービスとして提供することが可能となってきます。アマゾンや楽天などのショッピングモールのみならず、最近では携帯電話会社が通話料金と一緒に請求するキャリア決済も普及しつつあります。
登録ユーザーの多さからするとアップルID、Google IDなどを使って様々なチャネルで決済が可能となる日も遠くないかもしれません。また、FacebookやLINEなど、ユーザ数が多いSNSサービスのIDとパスワードで決済ができるようになるかもしれません。(現段階では、ユーザーIDとクレジットカードの紐付けに時間を要するかもしれませんが。。。)
いずれにせよ、限られた環境下でしか利用できなかったID決済が、サービスが垣根を越えて様々なシーンで利用できるようになると、消費者の安全性と利便性が高まり、ECの流れが大きく変わってきます。
ID決済が「次世代EC決済のスタンダード」になる時代はもうすぐそこまで来ています。すでに大きな信頼を得ている企業のIDとパスワードだけで決済ができるとなると、大手モールと自社サイトとの区別が無くなっていきかもしれません。時代の波に取り残されないよう、アンテナを高く張ってID決済に関する情報を収集することをおすすめいたします。

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