EC物流のスタンダード!?アマゾンFBA(後半)

Date:2015.05.15
前回はアマゾンFBAの概要について見ていきました。今回はアマゾンFBAを導入した場合のメリットとデメリットについてk検証していきましょう。

メリット

 在庫管理を代行してくれる(商品を保管&管理してくれる)

アマゾンの倉庫(FC)へ送った商品については、アマゾン側で在庫数量を管理してくれます。出店者は、管理画面から預けている商品の数をリアルタイムで確認することができます。また、アマゾンFCへ商品を送ることにより社内の在庫置スペースを節約できるので、社内の場所効率向上が期待できます。

 発送業務を代行してくれる(注文が入った商品の梱包・発送を行ってくれる) 

梱包資材の確保、商品のピッキング、梱包、出荷作業をすべて代行してくれます。注文が入ってから、アマゾン倉庫内で梱包が完了するまでの時間は、僅か15分しか掛かりませんので、素早く商品を発送することが可能となります。

 お客様からの問い合わせをを代理で受けてくれる(荷物がいつ届くかなど。。。)

注文状況や発送予定など、お客様からの基本的な問い合わせはアマゾンのコールセンターが対応してくれるので、受注処理能力の向上が期待できます。ただし、性能や使い方、その他、商品自体に関する問い合わせは出品者側での対応となりますのでご注意下さい。

 発送が早い

アマゾンFCに預けている商品は、プライム会員向けの「お急ぎ便」に対応してくれます。首都圏、関西圏は 14:00までの発送で即日お届け可能です。(一部地域を除く)今後、即日配送エリアの拡大が期待されます。

 初期費用、月額基本料は無料 

アマゾンFBAは初期費用、月額利用料は無料です。また、1アイテム1商品から対応してもらえるので、気軽に始めることができます。

 顧客の信頼度UP(優良顧客の囲い込み)

アマゾンFBAに対応した商品ページには「Amazon.co.jpが発送します」と表示されます。商品発送スピードに関して定評があるアマゾンの物流サービスは、アマゾン優良顧客からの信頼も高く、商品を購入する際の判断基準の一つとなっています。また、FBAに対応した商品は、アマゾン内での検索結果上位に表示されやすくなるため、検索対策にも一役買ってくれます。

 365日 24時間体制

アマゾンFCは、365日 24時間体制で稼働しています。そのため、店舗が定期休暇や長期休暇の場合にでも商品を発送することが出来ます。

他モールので売れた商品でも発送してもらえる

FBAマルチチャネルサービスを利用すれば、アマゾン以外のモールで売れた商品の発送も対応してもらえます。アマゾン以外で売れた商品の発送に関しましては、アマゾンのロゴが入らない無地の段ボールでお客様の元へ届けられます。

デメリット

バーコード(商品ラベルと配送ラベル)を添付する手間が発生する

店舗からアマゾンFCへ商品を発送するためには、アマゾンFC側で荷受け作業がスムーズに行われるための「商品ラベル」と「配送ラベル」の2種類のラベルを添付する必要があります。ラベルはアマゾンFBA管理画面より作成可能ですが、商品パッケージへの添付作業は原則として店舗側で行わなければいけません。
参照)これらの作業を有料で代行してくれるサービスも用意されています。

 店舗からアマゾンFCまでの送料を負担する必要がある

検品作業を自社で行っているなど、店舗に一度納品してからアマゾンFCへ商品を発送する場合は、送料が別途掛かってきます。なお、卸元からアマゾンFCへの直接納品も可能ですが、その場合はアマゾンFCで商品を受領するのに必要な商品ラベルと配送ラベルを発送元で添付してもらう必要があります。

 アマゾンプライム会員への配送は全て無料になる

アマゾンプライムの会員がアマゾンFBA対応商品を購入すると、すべて送料が無料になります。これはアマゾンが優良顧客向けに提供しているサービスの1つですが、その分の送料は店舗で負担しなければいけません。販売価格が安い商品、価格の割に送料が高く付く商品、利益率が低い商品については注意が必要です。

店舗にある商品との同梱は不可

アマゾンFCに預けている商品と、店舗にある商品を一緒に購入した場合、別々の場所から商品が発送されることになるので、送料が2倍掛かってきます。

まとめ

アマゾンFBAは非常に高いレベルまで完成された素晴らしいサービスであることは間違いありません。しかしながら、取り扱う商品によって向き不向きがあることも否定できません。自分の店舗で取り扱っている商品に向いているかを見極めるには、定期的にアマゾンFCの見学会と説明会に参加してみるのも一つの手かもしれません。

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