ネットショップに重要な、”USP”とは? 前半
結局、これって何なの?
ネットショップに携わる、あるいは関心があっても“USP”という言葉は聞いた事がある人といない人、両方いると思います。“Unique Selling Proposition”の略です。顧客に価値のあるベネフィットを提供する、その店唯一の価値提案を行う・・・など様々な解説がされますが、一言でいえばそのお店や商品の”持っている強み”です。販売員や営業マンが接客をする訳では無いネットショップの場合は、キャッチコピー等でこんな風にまずはできるだけ「短く」「簡潔に」伝えなければいけません。
素早く、簡潔に
USPとはネットの世界の言葉では無く、マーケティング一般で使われます。ですからもっと幅を広げると紙媒体にもそれが必要とされますし、同じようにキャッチコピーなどでまずは生活者の関心を掴みます。また販売員や営業マンの場合は言葉による説明で行いますが、長々とその良さを説明しているうちに相手は「また今度ね」とその場を去ってしまうでしょう。やはりなるべく素早く簡潔に、その良さを伝える必要があります。その目安は30秒と言う人もいます。1分を超えると、ほぼNGでしょう。
伝えないと、USPにはなりません
さてここでもう一つ大切な事です。USPは必ず伝えなければなりません。「このブランドの直輸入はここだけ」「日本で唯一○○○を取得」「一千万人がYESと言った化粧品」等々。ショップを運営する人の中には、(言わなくてもわかるはず)と考える人がいます。しかし伝えない事には、強みはUSPとはならないのです。さらにネットショップの場合によく見られるのが、(とりあえず載せてます)です。コンサルタントさんから言われたから、本に書いてあったからという場合に多いですね。メイン画像に埋もれるように、サイトの片隅になどさまざまですが、ユーザーは販売員や営業マンに足を止めるよりも早く、興味がわかないWebサイトからはすぐさま立ち去ってしまいます。そんな一瞬を逃さない書き方、見えやすさがサイト制作のコツです。それといくつも強みを並べて書く、説明が多いなどもNG。まずはユーザーに立ち止ってもらうためには、逆効果です。
ありがちな事
しかし実は多いのは、(言わなくてもわかるはず)やサイトに掲載の仕方が不味い以前に、(うちはそんな強みはないんです・・・)というお店です。確かに際立った強み、というのはこれだけ物やサービスがあふれた時代に持ちにくいですね。ただ逆の立場で考えてみましょう。訴えかける“何か”が無いお店で、お買い物をしますか?
けれどもショップ側のこの気持ち、状況は痛いほどよくわかります。私自身の経験でも、こうした事例がいくつも思い浮かんできます。ですので次回は、なるべく実践的にUSPの定め方、見せ方について解説していきたいと思います。
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