楽天市場での「売りの法則」その4
前回に引き続き、今回も「楽天市場での売りの法則」についてご紹介して参ります!
商品掲載は最優先
ネット販売において商品掲載は最優先事項です。これは当然のことですが、掲載が最優先と分かっていながらも、なかなか実践できないケースも少なくはありません。受注処理、商品の荷受け、検品、その他の日常業務に振り回されて、商品の掲載が後回しになってしまうことは珍しいことではないのです。
商品が入荷した時点、もしくは商品の入荷日が確定した時点で素早く商品ページを作成、掲載することで、初めて商品が売れる可能性が生まれます。商品が掲載されていない状態では売れる可能性は0パーセントです。このことを肝に銘じながら、すべての作業の中で商品掲載作業を社内全体で最優先事項として定着させるよう心がけましょう!
カテゴリーを正しく設定する
商品登録の際に必ず設定すべき項目はID(商品カテゴリー)の登録です。楽天市場では商品登録画面に「全商品ディレクトリID」と「タグID」の項目があります。「全商品ディレクトリID」は登録する商品のカテゴリー(種別)、「タグID」は主に商品のブランド名となります。「全商品ディレクトリID」は商品登録の際の必須項目ですが、「タグID」は必須ではないので見落としがちです。
IDを正確に登録しておくことにより、ユーザーに商品を見つけてもらいやすくなります。その反面、IDの登録を適当にしていると効率よくユーザーに商品を見つけてもらうことが困難となります。
現在、ユーザーが楽天市場内で商品を探す際、もっとも利用されている検索方法はサーチです。検索窓に商品名やブランド名を入力することでお目当ての商品を見つける手法です。この検索方法のみを考慮するのであれば、IDが正常に登録されていなくても問題は無いかもしれません。しかしながら、最近ではサーチ以外の方法で商品を見つけるユーザーが増えています。それはドリルダウンの活用です。
ドリルダウンとは、カテゴリーを辿って商品を絞り込んでいく検索方法です。例えば、、、
タブレット==>アップル==>iPad==>iPad Pro==>iPad Pro 9.7インチ
と順番にカテゴリを辿っていくことで欲しい商品を絞っていく方法です。近年、スマホの普及によりスマホからの注文が急激に増えています。パソコンと比べてスマホは画面の表示領域が狭い上に、文字の入力が面倒です。スマホから商品を探す場合には、このドリルダウン形式で商品を検索する方が効率が良いと考える人が多いため、ドリルダウンでの検索が増えていると推測されます。
カテゴリーを正しく設定することは楽天市場のみならず、他のショッピングモールでも重要なポイントとなります。設定には多少手間が掛かりますが、ユーザーが商品を探しやすい環境を整えることは売り手側の責任なので、手を抜かず正しく設定するようにしましょう!
売り上げは情報伝達力に比例する
商品の販売数を最大限にしたい場合、その商品に関する情報をできるだけ沢山のユーザーに知らせる必要があります。これは単純に確率の話になりますが、商品の売上(販売個数、もしくは注文件数)は、その情報を伝える対象が多ければ多いほど、売れる可能性も高くなります。
できるだけ多くのユーザーに対し、売りたい商品を提案できる手っ取り早い方法は広告を利用するということです。広告を利用すると一度に多くのユーザーにが商品に関する情報を見てもらえますが、費用が嵩むというデメリットもあります。売り上げの金額、利益高、将来への投資(回収可能と判断できる範囲での初期投資)を見極めながら広告を運用していく必要はありますが、できればメルマガの配信など費用を最小限に抑えながら継続的にユーザへアプローチできる方法も検討する必要があります。そのためには日頃からメルマガの「ユーザーへの情報伝達媒体の重要性」を認識しつつ、その伝達力をいかに高めるか?いかに精度を上げていくかを考えなければなりません。
ユーザーレビューは宝の山
楽天市場では店舗を利用されたユーザーが感想を述べる「みんなのレビュー」という仕組みがあります。匿名で投稿ができるので、商品や店舗に関する感想をストレートに伝えてくれるため情報の宝庫と言っても過言ではありません。ユーザーが店舗や商品に関して述べてくれたレビューは毎日欠かさず眼を通しましょう!そして、改善すべき問題点が見えてきたらユーザーからの不満が多い事から改善に取り組んでいきましょう。
レビューは決してユーザーからの不満ばかりではありません。購入した理由や、その店舗を利用した理由や、購入した結果、良かったことなど肯定的な意見も多数寄せられます。ユーザーが喜んでくれたことに関しては自信を持ち、できるだけ長くそのサービスを提供できるように心がけましょう。
また、自分の店舗を改善するネタ元として利用するばかりでは無く、競合他店のレビューを閲覧することでその店舗の弱みと強みを見つけることができます。販売戦略を考える上で、他店の動向は非常に気になるところ。ライバル店を分析するツールとしてレビューを利用することも習慣づけましょう!
次号に続く。。。
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