広告の更新頻度
楽天市場やYahoo!ショッピングで主要広告となりつつある検索結果連動型広告。(楽天はRPP、Yahoo!はアイテムマッチやストアマッチ)この広告を利用している方も多いと思います。一度設定すると長い間放置している方も多いと思いますが、これらの広告の費用対効果を最大限に引き出そうと思うと、小まめなメンテナンスが必要です。
では、どれぐらいの頻度で、どの指標を見ながら調整を行えば良いのか?どうすれば最適化できるのか?他の広告との組み合わせは?
今回は最新のトレンドを踏まえた「広告の運用法」について考えて見たいと思います。
運用指数はROAS
検索結果連動型広告の運用指数は、ズバリROASです。ROASとは検索結果連動型広告の効果を表す数値で、広告経由の売上÷広告費×100(%)で算出します。ROASの数値が高ければ高いほど、投資した広告費の費用対効果が高いということになります。
このROASを基準に利益率を照らし合わせると、損益分岐を試算することができます。まずは広告費に対して、何パーセントまでコストを割けるかを計算しておきましょう!
ROASの推移を見ながらメンテナンス
費用対効果を最大限に引き出すためには、ROASの推移を常に意識しながらクリック単価や掲載商品を調整(掲載・非掲載をコントロール)していく必要があります。その頻度ですが「毎日」が理想的です。事前に算出した利益を確保できるROASのボーダーラインを割ることがあった場合にすぐに反応することで無駄を最小限に抑えることができます。検索結果連動型広告は、その時々のトレンドや、モール側で開催される開催の有無により大きく変動します。従いまして、広告の反応を見ながら頻繁に調整しないと、反応が悪くなったことに気付くことができず、知らないうちに効果が悪くなっていたという事になりかねないのです。
余った広告費を他の広告費に充てる
広告調整を小まめに行うことで浮いたコストが確保できたなら、店舗別ポイント変倍や、イベント広告など別の広告にも挑戦してみましょう。検索結果連動型広告だけでなく、同時に他の広告を併用することで、売上の最大化に繋がる事もあります。例えば、モール主催のイベント開催時には購買意欲が高いユーザーが数多く流入してくるため、店舗別ポイント変倍を掛けて、ユーザーの購買意欲を掻き立てると効果的です。また、父の日、母の日、バレンタイン、ホワイトデーなどの記念日とマッチする商材を持っているならば、特集ページの広告を購入しても良いかもしれません。
あくまでも利益が確保できる範囲内での投資にはなりますが、その時々に応じた広告を複数活用することでできるだけたくさんの売上を取り込める可能性が高くなります。広告の入稿作業が面倒だったり、ユーザーの購入がPCからスマホへとシフとしている(広告表示エリアの減少)という理由から、筆者は複数の広告を併用することはあまりお勧めしていませんでしたが、使い方次第では今なお、効果が得られるタイミングがあることも事実です。
広告は生き物のようなもの
検索結果連動型広告のみならず、ECの広告はその時々のユーザーニーズやトレンドによって大きく効果が異なってきます。それゆえに掲載のタイミングと広告のチューニングが重要と言えます。一度掲載したら、永遠に効果が持続する広告など存在無く、むしろ広告の運用やメンテナンスが苦手だと思う方は、広告を活用せずに販売する手法を模索した方が賢明です。
今一度、広告の性質としっかりと向き合って、ベストな状態で活用するにはどうしたら良いかをしっかりと考えてみましょう。
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