イベントのタイミングで「気付きのマーケット」を狙え!
日本には一年を通じて様々なイベントがあります。バレンタイン、ホワイトデー、父の日、母の日、クリスマスなど。。。その他、お中元やお歳暮など、贈答用の需要が見込めるタイミングが数多く存在します。皆さんは、これらイベント開催時に売上を上げるために、どんな取り組みをされていますか?広告に商品を掲載したり、メルマガを配信したり、セールを開催したり。。。何らかの施策を実践している方も多いことでしょう。
販売戦略を立てて実践する上で、どの商品にスポットを当てるかは非常に重要なポイントです。しかし、ただ単に商品を羅列してしただけでは消費者の心に響きません。「そう言われてみたら、そうかっ!」とユーザーに気付かせる工夫をしないと売上げを最大限に確保することはできません。
今回はイベントのタイミングで、ユーザーに「気付き」を与えることでできるだけ多くの売上を確保するための手法をご紹介致します。
固定概念にとらわれない売り方に挑戦する
贈答用の需要は、「予算は決まっているが、何を買ったらいいかが分からないユーザー」が多く存在します。そんな「迷える顧客予備軍」に対して気付きを与えることで新しいマーケットを狙える可能性が広がります。例えば、バレンタインデーに渡す贈り物としてはチョコレートが一般的ですよね!そしてホワイトデーのお返しにはマシュマロをプレゼントすることが一般的だとされてきました。ところが、最近ではこれらのイベント開催時に他の商品を提案するお店が増えてきています。アクセサリー、小物、雑貨、洋服、その他食べ物であればスイーツに留まらず、和菓子やせんべい等など、消費者にとっては商品の選択肢が年々と増えてきています。選択肢が多くなった故に、消費者もチョコレートやマシュマロにとらわれなくなってきました。何か人のために買わなければいけないタイミングに良い商品が目に飛び込んでくると、簡単に心が揺らいでしまうケースが最近の消費者の特徴です。
イベント開催時に「もともと贈り物としてメジャーな商材」以外の商品を販売するためには、消費者に「気付き」を与えることが必要です。
例えば、バレンタインのタイミングだと、、、
「バレンタインにチョコレートを贈ることは当たり前!○○をプレゼントすることでライバルに差を付けよう!」
「最近ではバレンタインデーにチョコレートの代わりに○○を贈る方が増えています!」
「チョコレートが苦手な彼も○○だときっと喜んでくれるはず!」
などなど。。。
「別にチョコレートにこだわる必要は無いんだ!」という気付きを与えることが新しいマーケット開拓へと繋がって行くのです。固定概念にとらわれない売り方に常に挑戦して行くことによって、消費者へアプローチする機会はどんどんと増えていきます。
価格別に商品を紹介する
何を買うかは決まっていないが、予算だけは決めているユーザーに対して効果的な演出法が「価格別の提案」です。2,000円、3,000円、5,000円、もしくは単価が安い商品の方が反応が取りやすい場合などは1,000円以下の商品を用意するのも良いでしょう。贈答用のマーケットでは「いくらぐらいで」といった具合に、予算ありきで何を買うかを決める人も少なくありません。そんな時に予算別のメニューがあると、消費者は商品を選ぶことが容易になります。
価格別に商品を提案する手法はイベント開催時のみに効果を発揮するのではなく、イベントが開催されていないタイミングでもユーザーの目を引きつけます。贈答用ではなく、自分向けに欲しい商品がある人は「この商品をいくらぐらいで買いたいなっ!」といった具合に、ぼんやりとしたイメージを抱いています。そんなユーザに対しても価格別の提案は効果絶大です。
対象別に商品を提案する
最近増えてきている贈答用商品の提案切り口として、贈る対象別に商品を提案するという事例が増えてきています。上司に、部下に、両親に、兄弟に、友人になど。。。対象が変われば、商品を選ぶことは意外と難しかったりします。そこで、対象別に贈り物を選ぶとき、どんな商品が適しているか?またその理由はなぜか?を分かり易く説明することで消費者のハートを鷲づかみにすることができるかもしれません。あと、性別、年代別などの要素も対象の基準として取り入れるとより具体的に対象を絞れるようになるかもしれませんね?
用途別に商品を提案する
結婚祝い、出産祝い、新築祝い、誕生日プレゼント、日頃の感謝気持ちを込めて、退職祝い、お見舞い、入学祝い、御年賀など、用途別に商品を提案することも戦略としてはアリだと思います。用途別にマッチする商品が無ければ、パッケージやラッピングの包装用紙を変えるだけでも消費者の印象はグーンと良くなります。
用途、シーン、予算が一致すればOK!
贈答用に何か商品を買わなければいけないけど、何を買うかを決めかねているユーザーは、具体的な用途、利用場面、予算が一致すると財布の紐が緩みます。何を買うかを考えることが楽しいと感じる人もいますが、自分以外の人のために商品を購入する時は結構、面倒だと感じる人が多いです。その心理を理解した上で消費者を説得することができれば、間違いなく売上に繋がります。「気付きの提供が新しいマーケットを生む!」この事を意識し続けることでマーケット規模は大きく変わってくるのです。
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