楽天市場のセール頻度向上対策

Date:2018.08.31

今年に入ってから楽天市場で開催されるセールの頻度が高まってきています。楽天スーパーSALE、お買い物マラソン、ポイントバック祭りなど。。。消費者の購買意欲をできるだけ刺激しようとするためか、以前に比べると短期間で複数のセールが開催されるようになりました。

 

 

セールが開催されると多くのユーザーが集まってくるため、出店店舗にとっては売り上げが伸びる可能性が高くなりますが、その頻度があまりにも高くなり過ぎるとセール自体の価値低下に繋がり、次第に反応が鈍くなってくることが懸念されます。

 

「そのうちまたイベントが開催されるだろうから、今は買わなくていいか!?」「そのうちもっと安くなるから、それまで待っておこう!!」など、ユーザーがセールに慣れてしまうことで市場自体が飽和状態に陥ってしまうリスクが伴ってしまいます。

 

このような状況を踏まえた上で、いつ何時でもネットショップ運営者は売り上げを確保しなければなりません。では、セール慣れしたユーザーを対象にしながらでも売り上げを確保する方法ってどんな方法なのでしょうか?

 

 

店舗の基本的な魅力を磨き続ける

「ポイント還元率が高い」とか、「期間限定の割引クーポンを発行している」とか、商品を実質安く購入できるようにするための施策は商品自体の価値低下にも繋がる危険性があります。売り上げを確保する目的以外に、在庫商品を一掃したり、決算前に現金化を優先することは店舗運営を続けていく上で、時には必要な手法でもあります。ただ、売り上げが苦しい度にこれらの手法に依存しすぎることは、決して健全な店舗運営とは言えません。

 

割引クーポンやポイント還元率は、確かに消費者にとって購入の決め手となる魅力の一つです。しかし、それらの要素以外にも消費者に支持される「店舗としての魅力の磨き方」があります。それは「売れ筋商品の安定供給」です。

 

売れ筋商品の安定供給は、販売機会ロスを防ぐ上で最も重要な戦略です。当然のことではありますが、売れていた商品の在庫が切れてしまうと必ず売り上げは下がります。そうならないためにも売れ筋商品の在庫を切らさないようにすることは、とても理にかなっているのです。しかしながら、売れ筋商品を安定供給するということは、簡単なようで意外と難しいのです。その理由は大きく分けて2つあります。「資金繰り」と「見落とし」です。

 

「資金繰り」は、回転率が悪い商品が在庫過多となり、次の仕入れができない状況に陥ることです。その場合は多少赤字で売ることになったとしても、売れ筋商品の在庫を確保できるためのキャッシュは必ず手元に残しておかなければいけません。

 

「見落とし」は、売れ筋商品の在庫が切れているにも関わらず、その事に気づかないことを意味します。「そんなことはあり得ない!」と思う方もいるかもしれませんが、品揃えが豊富になり、取扱商品点数が増えることで盲点も増えていくものです。

 

これらの事情は店舗運営を行う上でどの店舗でも起こり得ることです。それ故に売れ筋商品の在庫を持ち続けることで、他店のユーザーを取り込めるチャンスに恵まれる機会が増えるのです。

 

また、セール以外のタイミングでも、その商品を望んでいる(買いたいと思っている)ユーザーがいることは事実です。ましてや、売れ筋商品はユーザーにとって一番目にとまりやすい商品です。セール開催時だけを狙うユーザーを相手にするよりも、セールが開催されていなくても購入してくれるユーザーを効率良く囲い込むために、売れ筋商品の在庫は常に持っておく必要があるのです。

 

 

 

その他の対策

売れ筋商品の安定供給以外にもユーザーから支持される重要な要素があります。それは「早い配送」と「送料無料」です。これはアマゾンが得意とする戦略ですが、アマゾンでさえ売れ筋商品の在庫を切らすことがよくあります。「早い配送」と「送料無料」、それにれに「売れ筋商品の安定供給」を加えると、まさに最強。店舗の基本的な魅力とは、ユーザーが喜ぶこ当たり前のことを、当たり前に実践し続けることに尽きるのです。

 

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