ショック、こんな場合にはどう対処?
Webは紙媒体に比べて気分がラク?
もともと情報システム系でWebサイトを担当している人は、紙媒体の経験は無いかもしれません。総務や広報、宣伝部の人でも紙媒体はあまり経験していないという方も今は多いでしょう。
もし紙媒体を経てWebを始めた(もしくは移った)という人は、ちょっと気分が楽になった、なんて感じたかもしれません。
紙媒体は印刷物ですから、刷り直しは不可です。いやもちろんできますが、時間、そしてその分のお金がかかります。データはそのまま使えても、印刷物は金額の内訳の多くが紙代ですから、二倍に近い料金を覚悟しないといけないのです。もちろん、それがたったの一文字違ってもです。Webサイトの場合、一文字程度の修正であれば簡単にできる事は、みんな知っています。だから紙媒体よりも、多少は気分がラクと感じている人が多いのでは、と思うのです。
容易だから、校正が安易に
さて紙媒体でもWebサイトでも、「校正」という作業は必ず発生します。実際の制作者では無い場合は、これに割く時間が非常に多いかもしれません。特に多忙な部門、担当者が行う場合は大変です。校正とはチェックですから、神経も使います。そこでついつい気を抜いたりしてしまうと、ミスが出ます。Webサイトはすぐに直せるから・・・と気を抜いてしまう事、ありませんか。
一瞬にして見られる怖さ
まずは心掛けについてですが、紙媒体もWebサイトも公開されるという意味では同じです。企業が公開する、という事はオフィシャルに情報を提供するのですから、間違いを伝えてはいけません。
次にWebサイトの実務的な面についてです。Webサイトは例えば納品から一定時間が経過して入る折込チラシなどとは違い、公開即ユーザーが閲覧できる状態になります。月間のPVが数千や数万のサイトであればアクセス数もすぐには伸びないでしょうが、数百万、数千万以上という規模になると大変です。ここまでのPV数になるという事は公開してすぐに訪れるユーザーも多いはずですから、その時点で誤った情報を多くの人達が瞬時に見てしまうという恐怖があります。
ECサイトは特に気を付けたい事
インターネットショッピングがまだ定着していない頃、某メーカーが価格を間違えて掲載し、その後の対処も含め大きなニュースになりました。最近はこの手の話は聞きませんが、同じような事はいつだって起こり得ます。
ECサイトの場合はお客様にその場で購入をして頂く事になりますから、商品に関しての間違いは許されません。また金額を仮に安く表示してしまったら、利益の面で店側も大きなダメージを被ってしまいます。昔は印刷物の校正の大切さを伝える例として、「本来キャベツ50円と掲載すべきチラシが、5円となっていて大きな損が出た」といった類の話がよくされたものです。いつでも、手軽に直せるネット通販の場合は、この意識が低くなってしまいがちです。
ネットショップ事業者の多くが忙しい運営を行っていると思いますが、ぜひ校正には気を抜かず、大事な情報に関してはダブル、できればトリプルチェックの体制をつくっておきたいものです。
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