楽天市場の新しい広告「RPP広告」
特定のキーワードで楽天市場内の検索結果上位に表示する検索結果連動型広告の「CPC広告」が、2018年4月から大幅にリニューアルされます。その名も「RPP広告」。このRPP広告とはどんなものなのか?また、CPC広告と比べて何が違うのか?についてみて行きたいと思います。
RPP広告概要
RPP広告とは「Rakuten Promotion Platform」の略で、楽天市場内での新しい検索結果連動型(クリック課金型)広告です。2018年4月1日からリリースされ、2018年6月30日にはCPC広告が全面的に廃止になると同時にCPC広告の後継型広告として運用される予定です。
CPC広告との大きな違いは取扱商品全てが広告の表示対象となり、全商品の中から自動的に最適な商品が選ばれてユーザーに表示される点です。CPC広告の場合は任意で商品が選べましたが、RPP広告では原則として商品を選ぶことができないという点において大きく異なります。
CPC広告RPP広告の主な違い
これまでのCPC広告とRPP広告の主な違いについて詳しくみていきましょう。
表示対象は登録されている全ての商品
上でも述べましたが、RPP広告は登録されている全ての商品が広告の配信対象となります。しかし、利益率の少ない商品や、在庫が少ない商品など、広告に掲載したくない商品に関しては最大100アイテムまでは表示除外商品として登録することができます。また、倉庫設定されている商品、検索非表示商品、在庫切れ商については自動的に広告表示対象から除外されます。
RPP広告は登録されている全ての商品の中から、楽天市場の購買データをマッチングさせてユーザーに最適な商品を自動的に表示させる仕組みです。広告の掲載先は検索結果、ジャンルページ、市場トップページ、企画ページ、楽天外部提携サイトなどとなります。
最低クリック単価の変更
これまでのCPC広告は最低価格が50円でしたが、RPP広告は25円から登録可能になります。
広告の配信タイミング
CPC広告は登録後3営業日までに順次審査され、審査済みとなった翌日に広告が表示されていましたが、RPP広告は登録後24時間以内に配信が開始され、広告配信までの時間が大幅に改善されます。
パフォーマンスレポート
CPC広告の場合、広告の反応を確認するパフォーマンスレポートを見るためには有料(クリック数に応じた料金)でしたが、RPP広告では無料となります。
請求のタイミング
CPC広告の請求のタイミングは配信の翌月でしたが、RPP広告では配信の翌々月に請求されます。
全商品が広告の対象となる主な理由
RPP広告において全商品が広告配信の対象となることには理由があります。それは、これまでのCPC広告において55%のユーザーが広告に掲載されている商品を購入していますが、残りの45%のユーザーは広告に掲載されていない他の商品を購入しているというデータがあるからです。CPC広告に掲載された商品が必ずしも最適ではないという結論から、少しでも広告のパフォーマンスを高めることを目的として全商品が広告の対象とされました。
メリットとデメリットは未知数
ユーザーの購買履歴から最適な商品が自動的に広告として表示されるという画期的なRPP広告。店舗からするとCPC広告よりも容易に運用できそうです。しかしながら、表示対象が全商品となるため、場合によっては反応が取れにくい商品の表示が優先されてしまうリスクも考えられます。その場合は除外商品として設定したり、クリック単価を下げたりと効果改善に取る組む必要があります。
現状ではメリットとデメリットは未知数ですが、無料化されたパフォーマンスレポートを日々確認しながら費用対効果を最大限に高めていく取り組みは忘れないようにしてください。
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