SNSとECの融合
2020年もあと残り僅かとなりました。今年はコロナウィルス拡大の影響でECの需要が大きく伸び、昨年対比で売上げがプラスとなったお店も多かったのではないでしょうか?
来年2021年も、しばらくはコロナ拡大によるEC特需が見込まれ、ネットショップを運営する会社にとっては有利な状況が続くと予測されます。そんな中、5Gサービスの開始に伴い、新しいECの販売手法が普及していきそうです。どんな新しいマーケットが拡がるのでしょうか?
【参考】
時代の最先端!?LINEギフト
情報共有(配信)ツールとして日本で最も普及しているアプリがLINEです。2020年10月現在の登録者数は8,600万人で、日本国内で利用されているSNSアプリの中ではダントツトップのユーザー数です。そんなLINEですが、「LINEギフト」というサービスを行っていることを皆さんはご存じでしょうか?
LINEギフトとは、LINEのユーザー同士で商品を贈り合う事ができるサービスです。いわば、LINEの中に開設されたECモールですが、既存のECモールと比較して大きな違いがあります。それは、LINEでお友達にさえなっていれば、相手先の本名、名前、住所、電話番号を知らなくてもギフトをお届けできるのです。
注文者は商品を選び、LINEのお友達の中から誰にギフトを贈るかを選択肢し、決済を完了するだけで手続きは完了します。手続きが完了した直後に、お届け先として選ばれたお友達へLINE経由で通知が行き、「○○さんから○○が贈られました」と連絡が来ます。その通知を受けた人(商品をプレゼントされた側)は、自分自身で送付先住所を入力すると、後日、ショップから商品が送られてくるという仕組みです。
元々はカフェやファストフード店のクーポン券などを贈る仕組みとして始まったサービスですが、現在ではクーポン券のみならず、様々な商品を選ぶことが可能です。
ECモールではあるものの、現在ではどの店舗でも出店できるわけではなく、ごく一部の店舗しか出店していないのが現状です。近い将来、広く店舗が募集される可能性もありますが、その時期はまだ未定です。
SNSとECの親和性
筆者の個人的見解ですが、SNSとECの親和性は非常に高いと考えます。SNSで配信される情報の大半は時流に合った情報であり、情報を受ける側も新しい情報に対して敏感です。そんな旬の情報をリアルタイムで共有できる媒体においては、配信される情報から商品購入へと繋がりやすいのでは?と思います。
写真を中心としたSNSとして圧倒的なシェアを誇るインスタグラムは、ショッピング機能の強化に注力しています。同じグループのFacebookも、既存のショッピング機能をさらに向上させ、より便利なツールへと発展して行くことが予想できます。
すでに多くのユーザーを抱えるSNSプラットフォーマーが、高機能なショッピング機能を装備することにより、ECに特化したショッピングモールだけでなく、SNS経由でのEC市場が一気に拡大することも予想されます。さらに5Gの普及に伴い、より快適な環境でSNSを利用できるようになれば、その勢いはさらに拍車が掛かるかもしれません。
大手SNSプラットフォーマーの最大の強みは、すでに多くのユーザー数を抱えている事です。さらにそれらのユーザーは最新情報や流行にとても敏感なため、他人の投稿で良い商品を見つければ、衝動的に商品を購入する行動も期待できます。2021年以降はSNSがEC業界を大きく動かすと予測し、フォロアー集めなどの取り組みを、今からコツコツと始めていても遅くはないと思います。
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