PayPayモールがECの明暗を分ける!?
2019年6月28日、Yahoo!ショッピングは新しいモールの立ち上げに関するプレスリリースを発表しました。その名もPayPayモール。PayPayとはYahoo!が提供するキャッシュレスサービスで、サービス提供開始以降、瞬く間に日本中に普及していきました。そのPayPayのブランドを冠した新しいeコマースサービスがPayPayモールです。果たして、どんなサービスなんでしょうか?そして、どんな影響をEC業界に及ぼしていくのでしょうか?
PayPayモール概要
PayPayモールはYahoo!ショッピングの上位に位置するモールで、Yahoo!ショッピングへの出店の有無を問わず、Yahoo!が定める安全・安心の基準を満たしたストアのみが出店できるプレミアムモールです。その基準は公開されていないため、出店したくともYahoo!側から声が掛からない限りは出店することができません。(2019年6月現在)筆者の独自調査によるとYahoo!ショッピングで優秀な販売実績とユーザーからの評価を得ているごく一部の店舗にのみ声が掛かっているようで、2019年秋の立ち上げ時には厳選された僅か数百店舗のみだけでサービスが開始されそうです。
Yahoo!が自信を持ってお勧めする選りすぐりの店舗のみが集結しますので、色んな媒体を通じて独自にショップの露出が強化されそうです。また、独自キャンペーンや、PayPay関連のサービスも充実したこれまでにない特徴的なモールになりそうです。
出店店舗メリット
出店店舗に選ばれることで、独自のキャンペーンなどを通じてユーザーへのタッチポイントが増えそうです。また、Yahoo!ショッピング内の検索結果にも掲載されるため、商品の出面は単純計算でも2倍以上になり、取り扱い商品の露出が増えます。インターフェイスも従来のYahoo!ショッピングより洗練され、商品ジャンルごとに適切なデザインが採用されるため、ユーザーは商品の検索や価格比較がし易くなります。
出店のためには別途、費用がかかることが予測(詳細は不明)されますが、出店することでコレまでとは違った角度からユーザーへアプローチできるため、新規顧客獲得を目指す上で非常に有利になりそうです。
Yahoo!ショッピングと楽天市場の方向性違い
Yahoo!ショッピングでは、販売実績があり、質の高いサービスを常日頃から提供している店舗を贔屓することを公言しています。その取り込みの一環がPayPayモールです。
一方、楽天市場は既存のパワーセラーよりも新規出店店舗や、既存店舗でも売上げが小さい店舗へ売上を分散することで公平性を保っているように見えます。
Yahoo!ショッピングと楽天市場の方針は大きく異なりますが、ユーザーからすると、良い商品を良い値段で提供し、かつ高い質のサービスを提供している店舗で買い物する方が、良い買い物ができると思います。だとすると、Yahoo!ショッピングの戦略の方が理にかなっていると思いますが、皆さんはどうお考えですか?
サービスがローンチして半年も経つと、その結果が見えてきそうです。PayPayモールの今後の動向に注目したいです!
参照)
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2019/06/28a/
※2019/07/22追記※
2019/07/18にYahoo!ショッピングのトピックスで、出店基準に関する情報が公開されました。以下、引用となります。
1.ベストアワード受賞歴があり(2018 年以降)、かつ、過去約 90 日間において80%以上の期間、「優良店」(※)であること
2.Yahoo!ショッピング経由での年間流通 1.2 億円(税込)以上、かつ、過去約 90 日間において 80%以上の期間、「優良店」であること
3.上場企業または上場グループに属する企業であること
4.(グループを含む)企業年商 100 億円以上(「家電」カテゴリのみ 500 億円以上)であること
※ PayPayモールにご出店いただける出店者様には、直接、担当営業からご連絡させていただきます。
※ PayPayモール開始後も、Yahoo!ショッピングにはこれまでどおりご出店いただけます。
詳細につきましては、
ストアクリエイターPro >トピックス一覧 >機能情報 >最新の機能情報 (契約の出店者様へのご案内)PayPayモール 今秋開始
をご参照ください。
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