納期の重要性
今となっては当たり前となったネットショップの翌日配送。ECが日本に普及し始めた頃には考えられなかった画期的なサービスですが、Amazonが日本国内のマーケットで一気にシェアを拡大しようと本格的に取り組んだ結果、多くのユーザーから支持され、は注文した商品が翌日に届くことはそんなに珍しいことではなくなってきました。
ネット販売において翌日配送を望むユーザーは非常に多く、商品を購入するかどうかを判断する上で重要な基準になっています。この翌日配送はユーザーの顧客満足度に直結する強力なアドバンテージで、翌日配送に対応できているかどうかで売上は大きく左右されます。
翌日配送サービスは顧客満足度向上のみならず、実は、店舗にとって様々なメリットをもたらします。そのメリットを確認しながら、重要性を改めて考えてみましょう。
早い配送がもたらす顧客満足
ネットショップを利用するユーザの大半が、購入した商品を少しでも早く届けて欲しいと願っています。これにはしっかりとした根拠があり、自分のお店の商品レビューや店舗レビューを読み返してみるとお分かり頂けると思います。レビューで高評価を付けているユーザーの多くが「配送が早かった事」を理由として上げており、どの商品ジャンルにおいても上位を占める満足の理由として取り上げられています。注文した商品が早く届くことで確実に顧客満足度があがり、高い評価を受ける可能性が高くなるのです。
例えば、とにかく商品が早く欲しいユーザーにとって、値段よりも配送スピードが重要視されることも多々あります。Amazonを例にとってみると分かりやすいですが、配送スピードを重視するユーザーの大半はAmazonを利用しており、その多くは値段よりも早い配送を望んでいると考えられます。
今となっては珍しく無くなった翌日配送サービスですが、それが当たり前と考えるユーザーにとっては不可欠なサービスと言っても過言ではありません。早い配送がユーザーへもたらす顧客満足度は、どんなサービスと比較しても最優先事項なのかもしれません。
配送スピードアップの副産物
配送スピードアップ(翌日配送)に対応することで、顧客満足度の向上以外に得られるメリットがあります。それは、検索結果に上位表示されやすくなるということです。楽天市場やAmazonなどの大手ショッピングモールにおいて、その効果はてきめんで、翌日配送対応時と非対応時ではその商品の検索順位が大きく変わってきます。
ECモールにおいて検索結果の上位に表示されればされるほどアクセス数を稼ぐことができ、アクセス数の多い少ないによって売上は変わってきます。これはインターネットの性質上の理由と言え、また、インターネット上での不動の原則と言えます。従いまして、配送スピードの早さがもたらす副産物(検索結果の表示順位アップ)は、大きな影響を与える要素なのです。
配送を早めることで売れている商品がもっと売れるように!
納期が掛かる商品でも、売れている商品は存在します。他のお店では手に入らない商品であったり、他店よりも利便性が高いと感じる売り方を実践している店舗ではよくあることです。すなわち、ユーザーにニーズにしっかりと合致すれば、少々配送が遅くとも商品が届くまで待ってくれるユーザーがいることも事実です。しかし、たとえばそんな商品が翌日届くとなると、どうなるでしょうか?今以上に売れるようになることは確実と言えます。ただでさえ商品や利便性が魅力的なのであれば、それに配送スピードが早いというサービスを付加すると、売れない理由が無くなるからです。
もし、自分のお店で取り扱っている売れ筋商品の配送スピードが遅いとしたならば、その商品の配送スピードを早める努力をしてみてください。取り寄せ商品などで対応している場合は、思い切って在庫を抱えて、翌日配送に対応できる販売形態に切り替えてください。
「配送が遅くても売れているから。。。」と現状に満足せず、もっと売れるための積極的な販売戦略を推し進めてください。
高い基準を自社のスタンダードに
翌日配送を実現するためには、お店のバックヤードでも色々と調整する必要があります。短時間でできるだけ多くの注文を処理できる受注システム、その日のうちに発送を完了できる人的リソース、そして十分な在庫を置くスペースなど、色々とクリアーしなければならない壁は多く存在します。
しかし、ユーザーから支持されるための重要な要素ならば、そして、売上げアップに確実に繋がる販売戦略なのであれば、それに挑戦しないと手はありません。何としてでも、実現するための方法を考えてください。
最近では楽天物流(楽天スーパーロジ)、AmazonのFBAサービス、Yahooとヤマト運輸のフルフィルメントサービスなど、数多くの外部物流サービスがあります。場所の問題、人的リソースの問題につきましては、外部物流に業務を委託することで解決できます。もちろん、別途費用が掛かることなので、しっかりとコストを試算する必要はありますが、外部物流に委託することでユーザーニーズに応えることができ、結果、売上に繋がる可能性があるのであれば、検討する価値はあります。
ユーザーはどんなに画期的なサービスでも、いずれは慣れて当たり前と思うようになります。EC業界はそのニーズについて行ける店舗だけが生き残って行ける厳しい世界なのです。常に高い基準を自分のお店のスタンダードとして据える努力を惜しむこと無く、果敢に挑戦を続けて行ってください!
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