アクセス解析はシナリオとともに
最早一般用語のページビュー
PV(ページビュー)、UU(ユニークユーザー)。全くWebには関係無い、興味が無いという方はこのコラムを読んでいないでしょうから、これらの言葉を知らないという方はおそらくいないのではないでしょうか? 共にアクセス解析の必須の用語です。
離脱率、直帰率、リファラー(参照元)といった言葉はすぐにピンと来ない方もいるかもしれませんが、それでも何となく解る、聞いた事があるという方がやはり多いはすです。
それだけアクセス解析は一般化しました。私の記憶では7~8年ほど前は取り入れていないという所も割とありました。しかしそれが劇的に転換したのはGoogleAnalytycsの登場と普及でしょう。私もこれには大きな衝撃を受けたものです。(無料の解析ツールなんて・・・)と高をくくっていたのですが、まずその機能の豊富さ、性能の高さに驚かされました。昔から無料ツールは存在していましたが、それらとは全く別物だったのです。アクセス解析の肝は何と言っても信頼性。私は同時期にいくつかの有料ツールを使って同じサイトを検証してみたのですが、数値的には誤差程度のブレしか見られずに、GoogleAnalytycs恐るべし、の思いを強くしたものです。
あなたは、“アクセス解析”をしていますか?
こうした背景からGoogleAnalytycs、また他のツールを問わず
「アクセス解析はしていますか?」
と問えば、ほぼ100%に近い方が頷くのです。
ただ
「でも・・・」
と不安げな表情を予め浮かべている人もいれば、「どのように活用していますか?」と突っ込んで問うと「うーん」と首を傾げる方も多くいます。「GoogleAnalytycs」、また規模の大きなサイトには「Google Analytics Premium」や「Adobe Analytics (旧 SiteCatalyst)」など優れたツールが多くあります。国産のアクセス解析ツールにも優秀なものはたくさんあり、メニューも使いやすくなっています。
ただしツールを使っているのと、アクセス解析を活用できているかは別物です。テクノロジーの進歩や普及、導入が容易になった事でアクセス解析はほとんどの所で行われていますが、実のある活用はされていないといった所も目立ちます。
データから探さず、シナリオをもとに検証を
アクセス解析には幅広い活用法がありますが、ここでは“検証のための活用”を紹介したいと思います。例えばこれまであなたの通販サイトが十分な成果を上げて来なかったのは、購入の際に年齢や性別などの項目まで必須にしていたためだ、と仮説を立てます。そこでそれらの項目を購入時の必須項目から除外します。そうすればバスケットに入れた訪問者のその後の離脱は、減るはずです。実際にそうなるかどうか。アクセス解析ではPVや直帰率ではなく、カゴ落ち率の変化を重点的に見ていく事になります。
アクセス解析は数値をただ漫然と眺めるだけでは、活用とは呼べません。PVをぼんやりと眺めていても、ビジネスは発展していきません。アクセス解析と計画、企画は一体となって考えるべきものなのです。
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