テストマーケティングの重要性
Webサイトは、顧客目線で作る
それなりの規模のECで、Webサイトの制作を全て自社で持つというのはなかなか難しいものです。大規模なECを運営していてサイト制作部門を自社に持っていても、一部は外注に出すなどという事は少なくありません。
Web制作会社は今や無数にあり、それにフリーランスなども加えればまさに星の数ほどです。当然ながら「自分たちはこうした面で優れている」という点を強調したり、「付加価値」を提供したりします。
その中の一つに「ユーザーテスト」というものがあります。主にユーザビリティをチェックするもので、サイトの訪問者が迷わず目的を達する事ができるか、つまずいたのならそれはどの箇所でかなどをチェックしていきます。ECサイトでは、主に購入までのプロセスになりますね。
一言に「ユーザーテスト」と言っても、その方法はさまざまです。また被験者が多ければ多いほど良いのですが、そうなると当然コストに跳ね返ってきます。分析方法も同じで、専門性が高い人が携わればそれに見合う額が請求されます。そのため大規模なECサイトでもリリース前には必ずユーザーテストを行うという訳ではありませんし、中小規模のECサイト運営者は、大よそ自分達とは無関係と思っている方も多い事でしょう。しかしECサイトの大小に関わらず、Webサイトを訪れるのは同じ「お客様」です。お客様が使いやすいサイトを作るに越したことはありません。そしてそうする事で、自分たちの利益にもつながっていくのです。
気軽にユーザーテストを実施してみる
ユーザーテストとは平たく言えば「使い勝手が良いかどうか」で、サイトに訪問してくる人の多くは一般の方です。つまりあなたの会社の中にもそんな「顧客目線」の人は多くいるはずです。例えば同じECサイトに携わるスタッフでも、バックヤード業務やカスタマーサポートの中にはそれほどWebのヘビーユーザーで無い人はいるでしょう。そうした人をちょっとつかまえて、「これでお買い物してみて」などとテストサイトを見せて、使ってみてもらいましょう。
担当者や制作者が気づかなかった所で操作が止まったり、「これ、次どこを選べば良いんですか?」なんて出てきたらしめたものです。全く想定をしていなかったものを指摘される場合もあれば、何となく気になっていた箇所を言われる場合もあります。できれば数人に対して行っていきましょう。そしてある人がつまずいた箇所で他の人がそのまま操作が続けられた場合は、「この操作はすぐにわかった?」などと確認してみるのも良いでしょう。「実は心の中でちょっと迷った」と言われる場合もあるからです。
これを行うためには、普段から部門を超えたスタッフ間のコミュニケーションを築いておく事が大切です。ECは多くのスタッフの協力で成り立ちますし、こうした”ユーザーテスト”でもそうした結びつきがモノを言います。
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