FBA活用術(2019年度版)
Amazonのフルフィルメントサービス(商品預かりから梱包・配送サービスまで一括で請け負うサービス)、FBAの活用法に関しては過去にも当フォーラムで取り上げたことがあります。
参照)顧客属性に合った販売法で売上げアップを目指す(Amazon編)
https://netshop-studio.com/know-how/2903/
FBA自体は素晴らしいサービスですが、活用するメリットと目的が時代の流れと共に変化してきています。今回は今の時流に合ったFBAの活用と目的について見てみましょう!
FBA活用の特徴
ここで今一度、FBAの特徴についておさらいしておきます。
在庫を保管してくれる
FBAはAmazonが所有する物流倉庫へ商品を納品し、注文が入った際にそこから商品を発送してくれます。自社倉庫の代わりに商品を預かってくれますので、商品を置く場所が狭くなった際に、自社倉庫代わりに商品を保管することができます。(商品のサイズ×日数に基づいて別途、保管料が掛かります。)
商品の梱包・発送を代行してくれる
Amazonの倉庫に預けている商品が売れると、倉庫内で梱包、発送業務を行ってくれます。あくまでも簡易的なサービスとなりますが、ラッピングや熨斗にも対応してくれます。
365日翌日発送対応してくれる
Amazon倉庫からの商品の発送は年中無休です。365日店舗の代わりに商品発送業務を代行してくれます。
カスタマー対応を代行してくれる
FBA対応した商品は、原則としてAmazonのカスタマーサポートが問い合わせ窓口になってくれます。商品発送に関する問い合わせ、商品不良など、普段店舗側が行っている問い合わせ対応業務を代行してくれます。(問い合わせ案件によっては、店舗側に判断を委ねられる場合もあります)
Amazon.co.jpから発送しますの安心感
速くて確実は配送品質はAmazonを支持するユーザーにとって最も魅力的なサービスの一つです。注文した商品がAmazonのFBA倉庫から配送される安心感はお墨付きです。
FBA活用のメリット
FBA活用のメリットを今のユーザーのニーズと照らし合わせて見ていきましょう!
長期休暇中でも発送を代行してくれる
前述した通り、Amazonの物流倉庫は365日年中無休で商品を発送してくれます。ネット通販の注文端末がPC中心の時代には長期休暇中は概して売上が落ち込みました。外出するユーザーが増える長期休暇のタイミングはPCの前に座っている時間が短くなり、その時間の短縮に比例して注文件数や売上も下がっていました。
しかしながら、スマホからの注文が過半数を超えてきた昨今ではユーザーは常にオンライン状態にあるため、やり方次第では長期休暇中でも売上を確保できるようになってきています。長期休暇中にユーザーの支持を得るためのもっとも効果的なサービスは「連休中でも商品の配送ができる」ことです。「出かける前にお土産を注文しておきたい」「外出先に滞在している間に商品を届けて欲しい」など、長期休暇中だからこそ、素早く配送して欲しいというニーズは高まっているのです。
翌日配送可能エリアが拡大する
ネット販売の場合、商品を発送する場所(出発点)によって翌日配送できるエリアが決まります。翌日配送エリアが広い場所から商品を発送することで翌日配送を望むユーザーをできるだけたくさん取り込む事ができます。Amazonの倉庫は多くの地域へ翌日配送きる立地に建てられているため、翌日配送エリアが実質拡大するというメリットがあります。
他モールの売上げ落ち込みをカバー
長期休暇の影響で発送業務がストップしてしまうと、速い配送を望むユーザーは買い物を敬遠します。Amazon以外に楽天市場やYahooショッピングなど、多モール展開している店舗さんも多いと思いますが、長期休暇中で発送業務が止まってしまうと、多かれ少なかれ売上にも影響を及ぼします。ところが、AmazonでFBA対応することで平常運転時と同じ配送サービスを提供できると、他モールから流出したユーザーをAmazonで拾うことができるようになるかもしれません。他モールの売上げ落ち込みを埋め合わせるためにもFBAは有効な手段なのです。
売れ行き低下に伴う検索結果低下防止
売れ筋商品の売れ行きが鈍ること、売上に大きな影響を及ぼします。もし、売れている商品が長期休暇中も配送可能だったらどうなるでしょうか?答えは、売上を維持できる可能性が高くなるということです。
Amazonの検索アルゴリズムの中には「販売実績」が含まれています。販売実績を高い水準で維持することで、検索結果上位に表示されやすくなります。一方、長期休暇に商品が発送できない影響で注文件数が減少したらどうなるでしょうか?それは、検索結果に表示される順位が下がる危険性があるのです。検索結果で少しでも上位に商品を表示させるためには、最大限に販売数を維持しておく必要があり、そのためにはいつでも速く商品をお届けする必要があるのです。
今年のGWからマケプレプライムのPrimeマークが非表示に!
GWに入る一ヶ月程前にAmazonが衝撃的な発表をしました。それは、マケプレプライム(自社出荷で翌日配送を約束するサービス)商品に関しては、GW中はプライムマークを非表示にするというものでした。今年のGWは10連休と非常に長く、その間も翌日配送のクオリティーを維持するためにプライムマークを付与する商品はFBA対応商品のみに絞ることが狙いです。従いまして、GW中に営業していて配送が行える場合でも自社出荷の場合はプライムマークを表示することができなくなるため、FBA対応してプライムマークが表示されている商品との格差は歴然です。
Amazonは長期休暇中にFBA対応商品以外にはプライムマークを付与しないという措置は今後も続く可能性があるため、連休前に売れ筋商品だけでもAmazonの倉庫へ預け、FBA対応できるようにしていきましょう!
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