大手モールのプロモーション戦略

Date:2016.02.15

ショッピングモール内で売上げを伸ばしていく上で、モール側負担のキャンペーンやプロモーションは非常に重要な存在と言えます。直近の事例で見てみると、Yahooショッピングが2015年秋から開催を始めた「毎日ポイント5倍」や「いい買い物週間」キャンペーンは、TVCMへの露出強化の影響もあり、出店店舗に非常に大きな影響を与ました。結果、2015年第三四半期のYahooショッピングの流通総額は前年同四半期比で+30%と大幅に成長しました。

ショッピングモール全体の流通総額が増えることは、「新規の顧客が流入してきて商品を購入している」「既存客の客単価がUPしている」のいずれか、もしくは両方の可能性が高く、各出店店舗にとっても売上UPに影響を及ぼしていることは間違いありません。そんな店舗の売上げ自体を左右する可能性が高いモールが主催するプロモーション戦略ですが、今年はどんなキャンペーンが開催される予定なのでしょうか?大手三大モールの動きを見てみましょう。

楽天市場のプロモーション戦略

定期的に開催される「お買い物マラソン」「楽天スーパーSALE」に加え、2016年1月より毎日ポイントが付与されるされる「スーパーポイントアッププログラム」が開始されました。楽天カード、楽天モバイル、楽天アプリなどを利用することでポイントが最大で7倍付与され、さらにポイントはすべて楽天市場負担。開催期間は設けられず、恒久的に開催される非常に太っ腹なキャンペーンです。現状ではまだ知名度が低いキャンペーンですが、今後、テレビCMなど外部メディアの露出が増えることで知名度が向上する事が予想されます。また、スーパーセールやボーナス支給のタイミングなど、お得に商品を購入したいと考える顧客の購買意欲を掻き立てる切っ掛けになることは間違いないでしょう。自社のキャンペーンと上手に絡めながらユーザーの取り込みをより強化したいところです。

Yahooショッピングのプロモーション戦略

2015年秋から継続されている「毎日ポイント5倍(プレミアム会員は9倍)」キャンペーンが2016年2月末で一端終了してしまう可能性が出てきました。このキャンペーンが終了してからの具体的な戦略については今のところ不明ですが、何らかのキャンペーンを継続すべく、2016年4月より店舗のポイント原資負担率が1%から2.5%に変更になることが決まっています。この原資を利用してポイント還元企画を継続するのか?それともユーザーが商品を安くで購入できるセール企画へとシフトしていくのかはまだ分かりませんが、これまで継続してきたキャンペーンで獲得した新規顧客をさらに囲い込むための施策を考えていることは間違いありません。今後のYahooショッピングの動向は要チェックです。

アマゾンのプロモーション戦略

楽天市場やYahooショッピングと異なり、アマゾンではポイント還元率を高めるプロモーションは開催されていません。購入した商品をいち早く届けるための物流の強化や、デジタルコンテンツのクオリティーの強化など、これまでアマゾンが顧客サービス向上の一環として取り組んできたことは今後も継続していくことは間違いないでしょう。その一方で、2016年にアマゾンが力を入れてくるであろうプロモーションは「タイムセール」です。文字通り、限られた時間のみ通常より商品が安く購入できるキャンペーンで、アマゾンのトップページより強力な誘導リンクが張られています。また、Facebookのタイムラインやリターゲティングなど、外部広告へも露出されますので、特定の商品を短期間で数多く販売したい場合にはとっておきのキャンペーンと言えます。なお、2016年2月現在、このキャンペーンにつきましては一部の店舗にのみ無料で提供されているサービスとなりますが、今後、あらゆる店舗に対しても広く提供されるようになることが期待されます。

モール側が開催してくれるキャンペーンは、時として店舗の売上げを大きく拡大してくれる切っ掛けとなります。また、他店との差別化を図ったり、ヒット商品を生むチャンスにも恵まれる可能性もあります。普段より多くのお客様が流入してくるチャンスを最大限に活用できるよう、モールの動向については常に細心の注意を払っておきましょう。無料で乗っかれる企画には、乗り遅れないようにしたいですね。

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