ネットショップが消費税増税に対抗する方法
Date:2014.04.13
2014年4月1日より、消費税が8%に引き上げされました。増税直前は駆け込み需要もあって売り上げが伸びたけど、増税後は思うように売り上げを確保することができず、苦戦している店舗様も多いのではないでしようか?
増税はネットショップにとって不可抗力の要素ですが、このまま売り上げが下がっていくのを指を加えて見ている訳にはいきません。
では、増税の影響でかたくなった消費者の財布の紐を、どうやってほどけば良いのでしようか?
今回は、「増税に負けるな!消費税8% 時代の売り方小技集」と題しまして、増税後の売り方の小技をいくつかご紹介致します。
端数は切り捨てて価格を整える
消費税が8%になってから販売価格に端数がでる商品も少なくないと多います。消費者心理からすると「価格に端数がある=最近、値上げされた商品」という意識が働きます。もちろん、増税によってほとんどの商品が値上げされている訳ですが、消費税5%の時にはきれいに割り切れる価格だったものが、割り切れない中途半端な価格だと、「どれぐらい値上げされたんだろう?」「本当に今この商品は必要か?」など、これまでには感じなかった違和感を感じて購入を躊躇する人も少なくないでしょう。
増税の影響で販売価格に端数が出た商品は、可能であれば切り捨てて1円単位は0円にしたいところです。そうすることによって、多少なりとも消費者の警戒心が和らぎ、購入してもらえる機会が増えるはずです。また、すでにその商品の増税前の価格を知っている既存顧客に対しては、値上げに対する警戒心を緩和するためには時間が掛かりそうですが、新規顧客に商品を購入してもらう場合には、中途半端な端数がなく、価格の末尾が0であることは購買へ至る上で有利な要素となります。
定番商品は価格据え置き
必要最低限の利益が確保できることが条件となりますが、定番商品については価格据え置きをお勧めいたします。特に単体で売上全体の2割以上を占める商品がある場合は、その商品の売上げが減ることによって売上げ全体に及ぼす影響は非常に大きくなります。それが一時的なものであれば問題ありませんが、そのまま客離れに繋がる危険性もありますので、売れ筋商品の値上げにつきましては慎重に検討してください。
「売りたい商品」より「売れている商品」をもっと売る
増税後、楽天市場各ジャンルの売れ筋商品ランキングを見ていると、全体的に低価格の商品が売れているケースが多いです。もともと売価が安いと増税の影響を受けにくいのか、それほど気にならない方も多いのでしょう。
全体的な売上げが下がったからと言っても、低単価商品、必需品、消耗品など中には売れている商品も必ず存在するはずです。消費者が消費税8%に馴染むまでの間は「売りたい商品」を無理矢理、売るよりもむしろ「売れている商品をもっと売る」ことによって売上げを維持したいところです。トレンド的に倹約ムードが強いタイミングで、キャッシュフローを最重視した過度なポイント還元、値引きによる販売は、かなりの体力(特に資金面)を消耗することになりますのでご注意ください。
まとめ買いで利益高を調整
売れ筋商品が単品販売では利益確保が難しい場合、まとめ買い商品としてロットを束ねて販売してみましょう。価格据え置きの場合、利益率は変わりませんが、販売価格が高くなると、その分、利益額を確保することができます。
3% OFFクーポンの配布
最小限のコストでプロモーションを行うのであれば、ぜひ、「3% OFFクーポン」を配布してみてください。通常、値引率設定のクーポンは最低でも5%以上が一般的でしたが、8%に増税後は、その増税分を負担する印象を与える意味で3%OFFのクーポンでも消費者に支持される可能性があります。これまでよりも低い値引率で、かつ、良心的な印象を与えることができれば一石二鳥です。ただし、楽天市場をはじめとする大手ネットモールでは、露骨に増税分負担を謳うことはNGなのでご注意ください。
※転嫁を阻害する表示の禁止
例)「消費税は当店が負担します」
「消費税分還元セール」
「消費税相当分のお好きな商品プレゼント」
「消費税分ポイントバック」 など
消費税が8%に増税されてから、まだ日が浅く、今後どのように市場が動いていくかを予測するのは難しいですが、これまでと同じ売り方では消費者を説得することが困難なのは明らかです。まずは、ここで紹介致しましたネタを参考に、できることから始めてください。増税直後は思い通りに売れないのは、どこの店舗も同じだと思いますが、ここでご紹介した小ネタ集など、ちょっとした取り組みの積み重ねが近い将来、競合店との差に繋がって行くはずです。
ネットショップスタジオのネットショップ代行サービスでは常に最先端の情報を分析して
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