2024年3月楽天スーパーSALE予測
※売上のベースはアップする
※二極化現象
※仕入れが強化できない場合の販売戦略
※イベント開催中は売上が乱高下!?(ターゲットを絞った販売戦略)
※ターゲットを絞った販売戦略
いよいよ今年に入って初めての楽天スーパーSALE(以下SS)が始まりました。SS開催時の売れ行きは、その時々のトレンドに影響されますが、今回のSSはどのように推移するかを占ってみましょう。
※売上のベースはアップする
3ヶ月間隔で開催されるSSですが、楽天市場のイベントの中でも最も集客力があります。毎月開催される、お買いものマラソンをはじめとする他のイベントと比較して、確実に売上のベースはアップします。昨年末に放映されなかったテレビCMも放映されるようで、ホワイトデー商材、新生活商材、ファッション商材を狙ったユーザーが、数多く流入してくると予測されます。ここ直近で低迷していた売上を巻き返すには、絶好の機会になることは間違いないでしょう。
※二極化現象
直近のEC低迷を背景に、この機会に売上を少しでも獲得したいと考える店舗が増えています。大規模セール開催時には通常よりも多くのユーザーがアクセスしてきますが、アクセスの増加に伴い売り上げを獲得しやすくなるため、競合他店との競争が激化します。昨今の不調で体力が弱ってしまい、積極的に責める事ができない店舗と、体力はまだ残っているので一気に攻め込む店舗との間で二極化がする事が予測されます。
特に、仕入れは売り上げを左右する最も重要な要素で、EC低迷の影響で資金繰りが悪化し、積極的に仕入れができないお店は、早々に在庫を切らしてしまい、思うように売り上げが伸ばせない危険性があります。一方、まだ体力的に余裕が残っており、売れ筋商品を中心に、ここぞとばかりに仕入れを強化できるお店は、大きく売り上げを伸ばせるチャンスがあります。
直近の不安定な売上推移からは、今回のSSは売上予測が難しいですが、理想としては、販売機会ロスを最小限に抑えられるよう、在庫はしっかりと持ちながらセールに挑みたいところです。直近の傾向から仕入れに積極的になれない場合は、せめて売れ筋商品だけでも、いつも以上に在庫を積むように心がけて下さい。
※仕入れが強化できない場合の販売戦略
資金繰りの影響で思い切って仕入れを強化できない場合は、「今ある在庫を、どう販売していくか?」ということを中心に販売戦略を考えていかなければなりません。SS開催中にはアクセス人数が増加するため、何もしなくても既存取扱商品の販売数が伸びる事が期待されますが、その一方で競合他店がポイント還元率アップ、割引クーポン配布、タイムセールなどによる直接値下げなどの戦略をガンガン実施してくるため、何のプロモーションも実践せずに、今までと同じ状態では意図的に売り上げを伸ばす事はできません。
少なくとも、SSで買い物をするユーザーは、普段とは違う「何らかのベネフィット」を期待しています。最低限、そのユーザーのニーズに応えられるプロモーションの開催を検討する必要があるのです。
※イベント開催中は売上が乱高下!?(ターゲットを絞った販売戦略)
最近のイベント開催中の売上推移は5の倍数日に集中する傾向が強く、今回のSSも同じ現象になると考えられます。ターゲットdayは5日と10日で、実質セール最終日となる10日が最大の山場となります。また、SSの売り上げ推移は、開催時の曜日の巡りに影響されやすく、イベント終了直前の5の倍数日が土日の場合は、売り上げが大きく跳ね上がります。この傾向を念頭に置きながら、販売戦略を考えていきましょう。
消費者は少しでもお得に商品を購入する事を常に考えています。欲しい商品があったとしても、すぐに飛びつくことはせず、じっくりと商品の価格や付与されるポイントの推移を見ながら、最もお得だと思われるタイミングまで商品の購入を先延ばしにします。SS開催中は、5の倍数日に楽天市場が付与するポイント還元率も高くなるため、そのタイミングを狙って商品を購入するユーザーが多いため、5の倍数日に売り上げが大きく伸びるというカラクリです。この傾向は、年々、強くなっていっており、楽天市場のみならず、他のECプラットフォームでも同じ傾向があります。
※ターゲットを絞った販売戦略
5の倍数日に売上が集中するのであれば、販売戦略もその日に合わせて立てていく必要があります。クーポン配布やポイントアップ、LINEやメルマガの配信は、この日を目掛けて積極的に仕掛けるようにした方が効率良く集客する事ができます。その反面、イベント開催中でも5の倍数日以外は、思ったほど売上が伸びない事が多々あります。従って、セール開催中の売上に一喜一憂する事なく、ターゲットデーにどれだけたくさんの売上を確保できるかを念頭に置いて販売戦略を考えていきましょう。
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