連休中の注文件数の推移に異変!?
ゴールデンウィークも終わり、間もなく5月も後半に差し掛かろうとしていますが、皆さんの連休中の売上げは如何でしたか?これまでは特定の季節商材を除き、「連休中は売上げが伸びない!」と嘆いていた方も多いと思います。確かに連休中は外出する人が多く、PCの前に座っている時間が極端に少なくなるため、その時間の減少に比例して売上げが下がることが多かったことは事実です。ところが、今年のゴールデンウィークあたりから異変が起きています。それは「連休中でも売上げが落ちなかった!」という店舗さんが増えているのです。その理由は何なんでしょうか?今回は「連休中の注文件数の推移に異変!?」と題しまして、その理由を探って行きたいと思います。
スマホからの注文件数が着実に増加
連休中の売上げ増加の原因は、ズバリ「スマホからの注文件数増加」です。昨年あたりから大手ショッピングモールでもスマホからのアクセスがPCを上回るケースが増えてきていましたが、それはあくまでも「アクセスの増加」に留まっていました。スマホで情報をキャッチし、家に帰ってからPCでじっくりと商品を確認してから購入するケースが多かったからです。ところが最近ではアクセスのみならず、注文件数もスマホが上回る店舗さんが増えてきています。
スマホからの注文が増えているのであれば、連休中にPCを見る機会が減っても何も怖くありません。連休であっても関係なく、メルマガなどを活用して積極的に「売り」をアピールすることができます。
スマホ好調の理由(推測)
スマホからの売上げが好調な理由を色々と考えてみました。以下は具体的にデータを収集して分析したわけではないので、あくまでも筆者の主観になりますが、少なからずとも影響を及ぼしていると思われます。
スマホアプリの普及
主要な大手ショッピングモールではスマホ用のショッピングアプリを無料で配布しています。さらに、アプリ経由で購入した場合のポイント還元率を高くしてスマホユーザーを優遇しています。同じ商品を買うのであれば、ポイント還元率が高い経路で購入した方が得だと考えるユーザーが増えてきたと思われます。
スマホページが見やすくなった
スマホ向けのページは物凄いスピードで日々進化しています。以前に比べると表現力も豊かになり、PCページ顔負けの見やすくて情報量が豊富なページが簡単に作れるようになってきました。
大容量データ通信でもお手頃価格な料金設定が増えた
各携帯キャリヤから大容量データ通信サービスが定額化され、データ量を気にすること無くスマホからネットにアクセスすることが可能になりました。家でPCを使ってネットサーフィンをするように、出先でも快適に、かつ、データ容量を気にすること無くネットにアクセスすることが可能になりました。
携帯キャリア独自のキャンペーンが増えた
ソフトバンクショッピングを筆頭に、キャリアとショッピングモールとの親和性が高くなってきています。ソフトバンクユーザーであればYahooショッピングでの買い物はいつでもポイント還元率が高いなど、特定キャリアのユーザーが優遇されるキャンペーンの増加に比例してスマホからの買い物客が増えてきたと考えられます。auも追随する形でWowmaとの連会を強化していますし、楽天市場が携帯事業へ参入を決めた理由も、スマホユーザーとの親和性を高める狙いがあると思われます。
検索エンジンからの流入が増えた
Googleをはじめ、大手検索エンジンの検索結果アルゴリズムがスマホに最適化されたページを優先的に上位表示する傾向が強くなってきました。スマホに最適化されたページが上位表示されることによって、スマホからの検索エンジン経由でのアクセスが増えてきたと考えられます。
スマホからの注文に抵抗がなくなった
インターネット経由で情報を収集する端末として、主にスマホを活用している人は非常に多いです。慣れ親しんだ端末を利用してネットで商品を購入することに慣れてきた人が多くなったと考えられます。
連休中にも売り上げ件数が減らないということは。。。
スマホからの注文件数増加を背景に、連休中でも売上件数が減らないと仮定すると、連休中でも仕入れを縮小せず在庫を確保し、ユーザーに対してはガンガンとアピールする価値が高まっています。連休中にポイント企画を開催したり、クーポンを配布することも大いにチャレンジするべきだと言えます。これまでは連休中に売上げが落ち込むことが怖くて保守的になっていた販売戦略が、攻めに転じても十分成果が得られる可能性が高くなってきたと言えます。
常にPCとスマホの売り上げ比率を確認する
連休中はもちろんのこと、それ以外のタイミングでもPCとスマホの売上比率と推移は必ず確認してみましょう。「どんな時に、PCとスマホの売上比率がどう推移するか?」を的確に把握することで、より適切な販売戦略を見つけ出すことが出来ます。商材によっても異なる可能性がありますので、じっくりと自店のデータを分析した上で冷静に判断するように心掛けましょう!
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