楽天市場の商品画像登録ガイドライン変更について
楽天市場では2018年1月15日(月)より商品画像に関するガイドラインが新設されました。現在はまだ準備期間として特に罰則等はありませんが、2019年1月より違反点数の加点対象となってしまうので、店舗側としては違反点数が加点されないように新設されたガイドラインに基づいてサムネイルの修正を行う必要があります。
RMSよりガイドラインの詳細を確認することはできますが、今回はその概要と、今後、楽天市場で起こりうる事態を予測しながら店舗として取り組んで行くべき事を考えて行きましょう。
商品画像登録ガイドラインの概要について
新設されたガイドラインの概要については以下の通りとなります。
・サムネイルのテキスト要素占有率が20%未満
・枠線なし
・背景は白のべた塗りもしくは白を基調とした写真背景
原則として、過度に装飾されたサムネイルに関しましてはNGとなります。あくまでも商品自体が明確に表示されていることに加えて、背景色は原則として白でなくてはいけません。いわば、Amazonが商品登録の際に定めているガイドラインに近い内容となります。上記ガイドラインに抵触する可能性があるサムネイルは再編集する必要があるため、該当商品の出品店数が多い場合は、時間に余裕を持って計画的に対応を行っている必要があります。
楽天市場の狙い
今回、商品画像登録のガイドラインが新設された理由としては「ユーザがよりお買い物をストレスなく楽しめるECモールへと成長するために楽天市場全体のデザインやユーザへの導線設計(ナビゲーション)の改善」としています。それにしても、サムネイルの装飾をむしろ推奨していた楽天市場が180度方針を変更して、今回のガイドラインを新設した理由は他にないのでしょうか?商品を見つけ易くすることが目的であれば、楽天市場自体のUI(ユーザーインターフェイス)を変更することで改善は見込めるはずです。では、なぜ、わざわざ違反点数の加点対象にしてまで取り締まることを決めたのでしょうか?
あくまでも推測ですが、理由はGoogleをはじめとする検索エンジン経由での流入強化を目論んでいる可能性が考えられます。昨今、GoogleはこれまでのWebサイトを中心とした検索エンジンから、画像、動画、ニュースなど、様々なコンテンツの検索に対応できるよう日々、機能が改善されています。そして、現在、注力している機能の一つが「ショッピング」です。Googleでキーワードを入力して検索すると、検索窓の下に「ショッピング」という項目が表示されます。Google自体は商品を販売するECモールのようなサイトは運営していませんが、そのショッピングの項目をクリックすると、楽天市場をはじめとするECモールや、商品を取り扱っている大手量販店などの独自サイトへのリンクが表示されます。そのGoogleのショッピング項目で表示される商品画像(サムネイル)のフォーマットが白抜きで背景でテキスト占有率が低いサムネイルなのです。楽天市場はこのGoogleの仕様に合わせるよう、あらたにガイドラインを新設したものと推測されます。
楽天市場での売り方が変わる!?
サムネイルに装飾を施す手法は、他の商品と差別化を図るための手段として楽天市場でも推奨されてきました。その手法が使えないとなると、楽天市場での販売手法自体が大きき変わっていく可能性が出てきます。現在でも楽天市場のラインキングに入る多くの商品はサムネイルに文字や背景などの装飾を施された商品が多く存在します。今後、その商品画像が使えないとなると、サムネイル以外で目立つ方法や消費者にアプローチする方法を新たに考えなければいけません。「商品名やキャッチコピーを工夫するか?」「メルマガなどを作成する際に商品サムネイルとは別の装飾を施したバナーを作成し消費者を誘導するか?」「同じ商品を取り扱っている店舗が多数ある場合は、メーカーが提供したがぞうではなく自分で撮影したオリジナルの画像を利用するか?」など。。。これまでとは違った目立ち方や売り方を考える必要がでてきます。競合他店を始め、「今後、楽天市場で売れていく商品はどんな工夫が施されるのか?」を注意深く観察していかなければなりません。
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