楽天市場の加速するアプリ化
今年に入ってから楽天市場ではスマホ経由で商品を購入するユーザーは更に増えており、全体の60%以上ユーザーがスマホ経由で注文しています。
スマホからの注文は「スマホのブラウザ経由からの注文」と、「アプリからの注文の注文」の流入経路に分けられます。現状、勢いを増しているのはアプリ経由からの注文で、その比率はスマホ注文の全体の40%弱を占めるまでに成長しています。現状、楽天市場の管理画面(RMS)ではアプリ経由の注文比率を見ることができないため気付きにくいことではありますが、確実にアプリからの注文シェアは増えているのです。
これだけ急速にアプリからの注文が増えているとなると、アプリ対策を考えなければいけません。さすがに最近ではスマホ向けの対策を行っているお店は増えてきましたが、アプリ対策を行っている店舗さんはまだ少ないのが現状です。
スマホやアプリから注文するシェアが増えているのなら「これらを利用するユーザーの心理とはどんなものなのか?」を理解しておかなければいけません。また、スマホのブラウザでページを閲覧した場合とアプリで閲覧した場合では、どんな表示の違いがあるかも正確に把握しておく必要があります。
スマホユーザーの心理
ガラケー(フィーチャーフォン)とスマホを比較すると、最近ではスマホを利用している人の方が圧倒的に多くなってきました。皆さんもガラケーはとっくの昔に卒業して、スマホを使っている人が大半だと思います。
スマホを使うとき、みなさんはどんな用途で利用しますか?電話で通話する用途以外(データ通信)で考えると、SNS、天気予報、交通情報、ニュース、ナビ、ゲームなどの目的で利用する人がほとんどではないでしょうか?
実はこれらの行動はすべてアプリで完結してしまうのです。例えば、SNSをチェックする場合、いちいちブラウザを立ち上げる人はあまりいないと思います。大半のユーザーがアプリを利用しているでしょう。ニュースを確認する場合も、大概の場合はアプリ経由でサイトにアクセスしているはずです。このように、スマホでできること行動の大半が無意識のうちにアプリで完結しているのです。そう考えると、楽天市場でアプリを経由して買い物をするユーザーが増えていることも不思議な事ではありません。
さらに楽天市場ではアプリ経由で注文した場合は、ポイントが+1倍上乗せして還元されます。このこともアプリユーザーの増加に影響していると考えられます。
アプリとスマホWEBブラウザーとの違い
楽天市場のページをスマホとアプリで見比べてみると、表示が大きく異なります。実際にみなさんのお店のページを見比べて頂ければその違いは一目瞭然です。アプリで閲覧するとスマホページでは表示されているバナーやメニューなどは表示されないのです。また最近、楽天市場で広く利用されているクーポンもアプリで商品ページを閲覧した場合には表示されません。(スマホやPCのブラウザで閲覧した場合は、ポップアップでクーポンが表示されます)
これだけアプリ経由での注文が増えているにも関わらず、クーポン施策を行っているタイミングでアプリユーザーにクーポンの存在すら気付いてもらえないのは致命的です。さらに、アプリで商品ページを表示した際にはスマホページで表示されているメニューやバナーも表示されないとなるとページの回遊率が下がってしまいます。
クーポンに関しては、獲得できるリンク先をスマホ用商品説明文(もしくはPC用商品説明文)にリンクを挿入してユーザーを誘導するしかありません。メニューやバナーが表示されない問題に関しても、これらのHTMLタグを埋め込んでアプリでも他のページへ誘導できるように工夫する必要があります。(アプリで商品を表示させて場合、ページ上段の「ショップ」タブをタップすると、スマホ用ページが表示され、スマホ向けに作成したページ(他商品、特集ページ、メニューなどのナビゲーションを含む)が表示されます。※2018年9月現在)
今後の展開
今後、スマホアプリも改良が重ねられてユーザーインターフェイスも改善される可能性が高いです。しかしながら、実際にページの見え方や他ページへのナビゲーションは実際に表示される内容を確認しないと分かりません。ユーザー目線で常にページを確認しながら、足りないコンテンツをどのように見せるかを工夫してみましょう!
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