商品画像登録ガイドラインに対する楽天市場の対応
2018年7月に発表されました楽天市場の「商品画像ガイドライン」は、その必要性や画像の差し替え作業に掛かる人的リソース不足などの理由から、多くのお店から導入を反対する声がありました。
ガイドラインが制定されてから1年以上経過した現在、すでに多くの店舗さんがガイドラインを遵守した画像に差し替え済みですが、今なお、ガイドラインに違反する画像のままで店舗運営しているお店が存在することも事実です。現状ではガイドラインを遵守しないお店に対して罰則は科せられていませんが、2019年12月より具体的に罰則を科せられるようになるようです。どのような罰則が科せられるのでしょうか?
画像ガイドライン(概要)
画像ガイドライン(禁止事項)の主な項目は以下の通りとなります。
・テキスト要素占有率21%以上
・枠線の利用
・幾何学模様やデジタルパターン、目立たせる目的の奇抜な色の背景色の利用
本件につきましては、過去に当フォーラムでも取り上げておりますので、詳細につきましては以下のURLをご参照ください。
参照)楽天市場の商品画像登録ガイドライン変更について
https://tinyurl.com/y2q5qme6
画像ガイドライン制定の目的
画像ガイドラインが初めて発表された際には、その目的について「商品の探しにくさ」を解消するためということ以外は曖昧でした。しかしながら、具体的なペナルティー内容が公開されるに際に、より具体的な目的が公開されております。以下、改めて確認してみましょう。
・各種ランキングにおける「商品の探しにくさ」を解消し、ユーザビリティ向上によるサイト訪問者の増加
・本ガイドラインの促進と外部メディアへの露出強化
・上記に伴う店舗様の販売機会のさらなる増加
楽天市場では様々な視点からユーザビリティーやトレンドを調査しており、その調査結果に基づいて色々な政策が決められているようです。画像ガイドライン制定の背景にも上記のような目的があるということを、今一度、理解しておきたいです。
具体的なペナルティ内容
2019年12月より、画像ガイドラインを遵守していないお店に対しては以下のランキングページから削除される可能性があります。
1. リアルタイムランキング
2. デイリーランキング
3. 週間ランキング
4.月間ランキング
5.上半期ランキング
6. 年間ランキング
7. キーワードランキング
なお、もともとは「商品画像登録ガイドラインに反する行為=(違反点数5点)にあたる場合があります。」との事でしたが、今回、改めて違反点数以外のペナルティ内容に関して情報が公開されました。なお、ランキングページから削除を実施する際は、楽天市場側で目視で画像を確認し、ガイドライン適合の有無を確認するようですので、自動判別ツールによる誤判定は起こらないと考えられます。
ペナルティを受けるとどんな影響がある?
楽天市場ではランキング経由から流入してくるユーザーも多く、ランキングページで商品が表示されなくことで、アクセス人数や注文件数の減少など、売上に大きな影響を及ぼす危険性があります。
また、今回のペナルティーはランキング関連ページからの削除(非表示)ですが、今後は検索結果からの削除や、RPP広告など検索連動型広告からも削除される可能性もあります。ガイドラインが発表されてから随分と時間も経過しており画像の差し替えに十分な時間が確保できたという判断かもしれませんが、手間や時間が掛かることを理由に作業を後回しにしていた店舗さんにとっても、いよいよと本腰を入れて画像を差し替えなければならないタイミングと言えます。
※本記事は2019年8月に楽天市場より出店店舗へ配布されました冊子およびRMSのマニュアルをもとに一部内容を抜粋させて頂きました。
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