商品名の付け方
突然ですが、皆さんはどのような基準で商品名を付けられていますか?商品名とはその名の通り「商品の名前」で、ユーザーが検索機能を使って商品を探す際にとても重要な役割を果たします。この商品名の付け方を誤るとユーザーに対して的確に商品を表示させることが困難となり、アクセスの低下、さらには売上の減少にも繋がります。
では、どのような基準で商品名を付ければユーザーに見つけてもらう事ができるか?今回は商品名の付け方について考えてみたいと思います。
検索エンジンが好む商品名とは?
通常、検索エンジンとはGoogleやYahooに代表される検索サイトを示しますが、ここでは楽天市場、Yahooショッピング、アマゾンなどのショッピングモール内での検索機能も含めて全て「検索エンジン」と呼ぶようにします。
検索エンジンはユーザーが検索窓に入力したキーワードに対して、関連性のある適切な商品を表示させる仕組みです。検索エンジンのアルゴリズムは日々進化しており、最近では商品名だけで上位表示させることは難しくなっていますが、見当違いの商品名や、様々なキーワードで検索結果に表示させようと関係のないキーワードを入力することはかえってユーザーに混乱を招くだけでなく、検索結果で上位に表示されないというリスクを伴います。
検索エンジンが好む商品名とは、ズバリ「商品と関連性が高いキーワード」だけが入ったキーワードの組合せです。言い方を変えると、あまり関係のないキーワードを複数羅列することは、かえって逆効果になるということをご理解ください。
装飾文字は入れない
一般的なルールとして商品名には装飾文字は入れない方が有利という話はよく聞きます。装飾文字とはキーワードを目立たせるようにするために使われる記号で、商品名の中にある特定のキーワードを目立たせる目的で、しばし利用されます。
装飾文字例)
【】[]!!★☆◆<<>>■<> ♪●◎ ※◇○□△▲▼▽
装飾文字を入れることで、どれだけ検索結果に影響するか?その具体的な数値は分かりませんが、大手ショッピングモールの検索エンジンは概して装飾文字の使用は良しとされていないようです。
長い商品名は好まれない
今なお大手ショッピングモールでよく目にする商品名が「非常に長い表品名」です。検索対策の一環として様々なキーワードで検索結果へ表示させるようにするための対策と考えられますが、キーワードの数が多ければ多いほど「商品名の中で何を一番ユーザーへ伝えたいか?」がぼやけてしまいます。
また、昨今ではどのECモールもスマホ経由での注文が過半数を超えるまでになってきました。パソコンを持っていないユーザーがネットショップで買い物する際、その媒体はほぼ間違いなくスマホになります。
スマホとPCとの大きな違いは画面の大きさです。スマホは画面が小さく情報の表示領域が小さいので、スマホユーザーに商品名を効率よく表示させるためには3個~4個のキーワードで「この商品の名前は何か?」を伝える必要があります。検索経由で流入してくるスマホユーザーに的確に商品名を伝える上でも長い商品名はあまり好まれません。
複数のビッグキーワードは必要か?
ビッグキーワードとは広く使われている一般名称のことを示します。商品名の中によく含まれているキーワードとして「送料無料」や「ギフト」や「翌日配送」などが挙げあれます。これらのビッグキーワードは商品名に複数入れた方が検索対策上、良いと思われがちですが、実はこれらのビッグキーワードで検索上位に表示させることは、ほぼ不可能なのです。なぜなら、これらのキーワード含んでいる商品があまりにも多いからです。
一つだけ重要なキーワードを商品名に入力することは悪いとは言いませんが、複数のビッグキーワードの羅列は検索的に殆ど何の意味も成さないと言うことを認識しておきましょう。
広告にヒットさせるためのキーワードの選別
ネットショップの注文媒体がPCからスマホへ移行していくに際し、反応が取りやすい広告の種類も変化してきています。たとえば昔はもてはやされたバナー広告ですが、広告バナーの表示面積が大きいが故に、画面が小さいスマホには不向きになってきました。また、即効性が高いとされたメルマガ広告も、LINEなどの情報伝達ツールの普及とともにメールを利用するユーザーが減っていることを背景に、最近ではあまり反応が取れないとの話もよく聞きます。
スマホの時代になった今もなお、運用次第で効果が見込まれる広告として検索結果連動型広告(楽天ではRPP、Yahooではストアマッチ&PRオプション、アマゾンではスポンサープロダクト)が挙げられます。検索窓から目当ての商品と関連性があるキーワードを入力して商品を探す人は未だに多く、その検索結果の上位に表示させる広告は今でも効果が見込める広告の一つです。
最近ではこれらの検索結果連動型広告のキーワード選別がAIをベースとして自動化される傾向が強くなっており、店舗側はとても簡単に、かつ気軽に広告を運用することができるようになりました。
キーワードの選別をする必要性がなくなってきたと言えど、ユーザーは目当ての商品と関連性の高いキーワードで検索します。また、検索エンジンのAIも商品名を基準に関連性が堅い商品を検索結果に表示させようとします。余程の販売実績や、圧倒的な商品レビュー件数を有するという後ろ盾がない場合、単に商品名だけで上位表示させることは非常に難しいのが現状です。なぜなら、検索結果連動型広告を利用する店舗が増加した結果、どうしても優先的に広告が上位に表示されるケースが増えてきたからです。
ユーザーを効率よく誘導する手法として検索連動型広告を利用することを前提に、広告と絡めた場合に「いかに商品が上位に表示されるか?」を考えながら商品名を付けるよう心掛けてください。繰り返しになりますが、商品名だけを工夫して上位表示させることは現状では非常に困難でるという現実を素直に受け入れるように心掛けてください。
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