商品ごと配送設定で利便性が大幅に向上
2017年1月22日より、楽天市場でのお買い物ステップの仕様が一部変更になります。これまで楽天市場で複数の配送方法(宅配便とメール便など)を設定しているの場合、全ての商品の注文時にでもいずれの配送方法も選択できてしまいました。時にこの仕様はお客様を混乱させ、かつ、店舗にとっては非常に面倒なものでした。それが改善され、商品ごとに特定の配送方法が設定できるようになります。配送方法の仕様が改善されることで、これまでの問題がどのように改善されるのでしょうか?また、改善された後はどのように販売強化に繋がっていくのかを検証してみましょう!
配送方法の変更内容
宅配便、メール便、コンビニ受け取りなど、楽天市場では様々な配送方法を設定することができます。これまで、これらの配送方法は全ての商品において共通の配送方法と見なされ、どの商品を注文する場合でも全ての配送方法でも選ぶことが可能でした。それが新しい機能が導入された後には各商品ごとに最適な配送方法を設定することができるようになります。
これまでのデメリットとこれからのメリット
販売者にとって、意図せぬ配送方法をユーザーが選ぶことは非常に厄介なことです。たとえば、メール便では発送不可の商品を購入する場合、ユーザーがメール便を選択できてしまと、その都度、お客様に対して「この商品はメール便をご利用頂けません。通常の宅配便での発送のみとなりますので、送料がメール便よりも高くなります。よろしいでしょうか?」という内容のメールを送る必要があります。そのメールを見てユーザーの了承を得られたとしても、送料の修正を行ったり、場合によってはメール未着などの理由によりやむを得なく注文を保留にしたりする必要もありました。また、メール便で発送が出来ないということに理解を示してもらえず、ただ、注文時に選択できたという理由だけでクレームに発展することも希にありました。商品ページに「メール便不可」と記載したところで、それを見落としたり、都合良く解釈して送料を安くしたいと考えるユーザーも少なくないので、複数の配送方法がお買い物ステップで自動的に表示されることは、結構、面倒なことだったのです。ところが、商品別に配送方法が個別に設定できることで、これらの問題は一気に解消されることが期待できます。
商品別に配送方法が個別に設定できると、その商品で設定していない配送方法はお買い物ステップにおいて表示されないようになります。たとえば、メール便での配送が不可能なサイズの商品については、配送方法を宅配便のみしか選べないようにしておけば、商品ページにいちいち「メール便不可」の文言を入れる必要もありませんし、ユーザーに対して「メール便での発送はできません。送料を追加して宅配便で発送しても良いですか?」という了承を得る必要もなくなってきます。店舗にとってはユーザーに対する誤解を招かないようになるとともに、注文を受けた後の配送方法変更の手間などが無くなるため、非常に作業効率が差かくなる点において大きなメリットがあると言えます。
複数の商品を購入する場合はどうなる?
商品別に最適な配送方法が設定できるようになりますが、例えば、宅配便でしか配送出来ない商品と、メール便でしか配送できる商品の両方を同梱で買い物カゴに入れた場合はどうなるのでしょうか?その場合は予め設定しておく必要がある「共通して利用できる配送方法がない場合の設定」の配送方法が適応されます。従いまして、どんな商品を送るときでも利用できるオールマイティーな配送方法は必ず設定しておかなければいけませんのでご注意ください。
配送方法ごとに商品をカテゴリー分け
商品ごとに配送方法を個別に設定できるようになることで、ユーザーに確認したり、送料を変更したりする面倒な作業が必要なくなるだけで無く、ユーザーに対して送料と配送方法を分かり易く伝えることができるようになります。また、送料区分ごとに商品をカテゴライズしたり、それをそのままメルマガで告知したり、広告のリンク先に誘導したりすることが可能となります。
例えば、「メール便の場合は送料無料」商品は楽天市場内で数多く存在しますが、予め選択できる配送方法をメール便だけにしておくことで「メール便の場合は…」という文言を表示することなく、「送料無料!」と堂々と謳うことができます。さらに、お届けまでの日数をメール便の配送日時にあわせて配送日設定しておけば、オペレーション的にも問題はなさそうです。ユーザーに分かり易く情報を伝えることができ、送料や配送方法に関する疑問を明確にし、かつ、運用レベルでの作業効率が向上するのであれば、商品別配送設定は必ず導入すべき目玉設定と言っても過言ではありません。
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