キャッシュレス消費者還元事業各モール対応
2019年10月1日より、いよいよ消費税が増税されます。増税のタイミングに合わせて、中小企業を対象にキャッシュレス消費者還元事業が開始されます。本事業開始直前になって、各モールの対応が明らかになってきました。内容を確認していくと、対象の決済方法、還元方法、還元のタイミングなど、各モール大きく異なることが見えてきました。今回は楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonの大手3大モールの対応についてみてみましょう。
楽天市場の対応
・対象決済方法:クレジットカードのみ
・還元方法:楽天カードの場合は楽天ポイント、楽天カード以外のクレジットカードの場合は、カード会社により還元方法が異なる。
・還元のタイミング:楽天カードご利用月の翌々月の22日頃に付与
・還元対象金額:決済金額(送料・その他手数料込み)。クーポン利用時は適応後(割引後)の金額
・上限:各月15,000ポイント
・詳細情報:https://event.rakuten.co.jp/campaign/cashless/
楽天市場でキャッシュレスの対象となる決済方法はクレジットカードのみとなります。また、楽天カード以外のクレジットカードの場合は、楽天ポイントではなく、カード会社独自で発行するポイントなどで賄われるようです。
なお、楽天カード、楽天Edy、楽天銀行、楽天Payなど、楽天系の決済方法はそれぞれ個別の対応があるものの、楽天市場内では対象の還元となりませんので注意が必要です。
さらに、各月付与されるポイントには上限が設定されています。
Yahoo!ショッピング
・対象決済方法:PayPay残高または、クレジットカード
・還元方法:ご利用額の5%のPayPayボーナスライトを付与
・還元のタイミング:毎週木曜日(注文日から約一週間経過後の木曜日が最短の付与日)
・還元対象金額:決済金額(送料・その他手数料込み)。クーポン利用時は適応後(割引後)の金額
・上限:月毎のご購入につき1人あたり15,000円相当
・詳細情報:https://topics.shopping.yahoo.co.jp/promotion/cashless/
PayPayポイントが還元の対象となるものの、事前に「PayPayへの登録」と「Yahoo! JAPAN IDとの連携」が必要です。また、楽天市場同様、各月付与されるポイントには上限が設定されています。
Amazon
・対象決済方法:Visa、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、Amazonポイント、Amazonギフト券、パートナーポイント(JCBのOki Dokiポイント)
・還元方法:決済金額の5%分に相当する金額を即時充当
・還元のタイミング:決済のタイミングで即時
・還元対象金額:5%還元は商品代金のみに適用(配送料には適用されません。)
・上限:1決済につき40万円
・詳細情報:https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=7356962051
楽天市場、Yahoo!ショッピングがポイントで還元されるのに対して、Amazonでは5%分の金額を決済時に充当、実質値引きで対応してくれます。さらに上限も1決済につき40万円となっており、還元される金額も、実質、楽天、Yahoo!に比べると高いと言えます。
キャッシュレス消費者還元事業の注意点
ポイント還元の対象期間は2019年10月1日(火)~2020年6月30日(火)の9ヶ月間となりますが、国が負担してくれるポイントには予算の上限があります。従いまして、還元期間内であったとしても予算に達成してしまうと途中で本事業が終了する可能性があります。もしくは、追加で予算が確保されるかどうかはその時になってみないと分かりません。
なお、キャッシュレス消費者還元事業につきましてはネットショップだけではなく、リアル店舗でも適応されます。主に中小企業が対象となりますが、フランチャイズ店の場合は料率が2%と低くなりますが、ポイントが還元される店舗もあります。
実際には開始されてみないと、どのお店が対象かどうかは分かりませんので注意深く見守るしかなさそうです。
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