検索経由の導線を強化
ECモールでの集客方法(効果的なプロモーション)が時代の流れとともに変化してきました。ネット販売の受注媒体がPC中心からスマホ中心へと移行していく中で、その手法が変化して行くのも当然と言えます。
今回は、今の時流に合ったプロモーション手法と、その運用について改めて考えてみたいと思います。
検索結果連動型広告が主流に!
現在、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなど、日本の主要ECモールにおける効果的なプロモーションは、ズバリ「検索結果連動型広告」です。楽天市場では「RPP」、Yahoo!ショッピングでは「アイテムマッチ」や「PRオプション」、Amazonでは「スポンサープロダクト」など、特定のワードで検索した場合、検索上位に表示させる広告メニューはどのECモールでも用意されています。
スマホから注文するユーザーの増加に伴い、検索結果連動型広告のニーズは徐々に高くなっており、今や全てのECモールにおける基本集客方法として位置づけられるようになってきました。
スマホに比べて画面の表示領域が大きいPCからの注文が多い時代にはバナー広告がもてはやされたり、LINE、ツイッターなどの情報伝達ツール(SNS)が発達する以前はメールが通信ツールとして広く使われていたためメルマガ広告などが非常に反応が高かったりしましたが、今となっては通信端末の中心はスマホで、且つ、情報伝達ツールの中心はSNSへと移り変わりました。情報伝達手法の移り変わりの中で広告手法も変化して行くのは、当然の成り行きと言えます。
そんな時流の変化の中で唯一、変わらない習慣が「検索」です。欲しい情報や商品を探す上で、PCでもスマホでも検索が入り口となるユーザーは未だに多いため、検索連動型広告が主流になることは納得ができます。
検索結果連動型広告の効果を最大化する
検索結果連動型広告の設定方法はとても簡単で、最近ではキーワードを設定しなくても、AIが自動的に適切なキーワードと紐付けてくれるので、クリック単価を設定するだけで広告の設定が完了します。
広告連動型広告を運用する上でのポイントは、ROAS(投資した広告コストの回収率)を高めることです。広告を運用することでアクセスを増やすことは容易いことですが、ページを閲覧してくれたユーザーが「購入に至るかどうか?」はまた別の問題となります。ページへ訪れたユーザーに対して「商品の魅力が的確に伝わるページになっているか?」「サービスや価格設定は適切か?」など、商品が売れやすい環境を整えておくよう心掛けましょう。もし、どの商品を広告対象商品として選んだら良いかが分からない場合は、販売実績が高い商品から順に広告に掲載してみましょう!
検索結果連動型広告以外に効果的な広告は?
検索連動型広告以外に、唯一反応が取える広告と言えば、「タイムセール広告」です。通常より安い価格で商品を提供する必要があるため利益率が低くなってしまいますが、通常よりも安く買えることに興味を示すユーザーは多く、さらに、モール側が注力して集客してくれるため、多くの人の目に触れ、注文件数が一気に増える可能性が高まります。
しかしながら、在庫処分や、メルマガリスト獲得、サンキュークーポン配布(リピーター対策)など、在庫金額の調整、商品を購入してくれたユーザーに対するリピート施策など、商品販売のための目的が明確ではないとタイムセールに参加する意味はありません。通常より薄い利益で販売した場合に、どんなメリットがあるのかを明確にしておきましょう。
時流に合わせる柔軟性を磨く
今回は広告に関する話題でしたが、我々を取り巻くEC業界のトレンドは思っているよりも速いスピードで変化しています。販売戦略のみならず、ユーザー対応やオペレーションに関しても時代の流れに合わせて変化していかなければいけません。
例えば、近い将来RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が発達すると、一気にルーティン作業の効率化が進みます。スタッフ一人あたりの生産性が高ければ高いほど、店舗としての基礎体力が高くなります。その波について行けなければ、競争に勝つことができず、淘汰されてしまう危険性が高まります。
過去の実績やこれまでの習慣は時代の流れとともに精査し、新しい時代の流れに合わせていける柔軟性を身に付けていきましょう!
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