2023年ECトレンド大予測(前半)

Date:2022.12.20
目次

※2022年振り返り
※2023年のトレンド予測
※メーカー直販サイトが急増

まもなく2022年も終わります。一年を振り返って今年はどんな年でしたでしょうか?コロナが蔓延して以降まる3年が経過し、世の中の流れは大きく変化しました。旅行、ファッショなど一部のジャンルを除き、EC業界にとっては追い風で大きく売上を伸ばしたお店も多いことと思います。しかしながら、このコロナによるEC特需が収まりつつある昨今、来年2023年がどのような年になるかが気になる人も多いでしょう。

 

今回は来年はどんなトレンドになるのか?どのように販売戦略を考えていくべきなのか?について考えてみましょう。

 

 

 

※2022年振り返り

2022年は前半と後半とで大きくトレンドが変化しました。コロナ禍以降、外出する上で何の制限もない久しぶりの長期休暇となったゴールデンウィークを境に人々の動きが活発となり、旅行や外食、リアル店舗でのショッピングなど、人々が外出して外でお金を使う機会が多くなりました。その影響でネットショッピングで使う予算が昨年より減少した事により、昨年対比で見ると売上の成長が鈍化した店舗が増えました。2021年が実質コロナによるEC特需のピークで、その年の売上を対象に比較すると、売上の成長率が鈍化したとしても世の中の流れの大きな煽りを受けたため、大きな問題ではないという考え方もできます。コロナ禍以前の売上と比較して成長しているのであれば、むしろ、良いのかもしれませんが、売上が伸び悩んだ理由が何かをしっかりと理解しておく必要はあります。少なくとも2023年以降はコロナによる特需を見込むことは難しく、消費者がお店そのものに魅力を感じてもらわない限り、再び売上を伸ばしていくことは難しくなるでしょう。

 

 

 

※2023年のトレンド予測

今なお、コロナ感染者数は1日あたり数万人単位で増えていますが、人々のコロナに対する意識は完全に薄れつつあります。これから年末へ向けて忘年会のシーズンになりますが、昨年と比較すると確実に街へ出かける人たちの数は増加しています。お歳暮、クリスマス、年末年始の準備で物入りの季節ですが、ユーザーの懐は飲食店を含むリアル店舗で消化する予算比率が高くあることは間違い無いです。

 

 

「外出できないから」「お店が閉まっているから」「コロナに感染するのが怖いから」といった「仕方ない理由」でネットショップを利用していた人の数は間違いなく減少しており、価格、品揃え、利便性など、常にリアル店舗と比較された結果、何らかのメリットが見出せないとネットショップで買い物をしてもらえない状況へと変化してきています。

 

 

最近では、楽天市場の楽天スーパーSALE、Amazonのタイムセールなど、値引きやポイントの還元率が高い時に売上が集中し、セールが開催されていないタイミングでの売上の落ち込みが大きいという傾向が強くなってきています。これは、リアル店舗で購入するよりもネットで購入する方が得であるという明確な理由があるから消費者が集まる訳で、コロナ禍によって不便さを強いられたユーザーが、その不便さを解消するための目的で購入しているのでは無いということを理解しておかなければなりません。リアル店舗も含め、ネットショップ自体の魅力の強さが売上の成長に左右するため、サービスレベルを含め、2023年は良いお店としての真価が問われる年になるでしょう。

 

 

 

 

※メーカー直販サイトが急増

最近、楽天市場をはじめ大手ECモールでは、メーカー直販サイトが増加しています。ECモールにとってメーカーの公式店が出店してくれることはモールとして消費者に対するブランド力と信頼性が向上するため、こぞってメーカー直販店舗の新規出店に注力しています。メーカー直販サイトが増えることで立場が苦しくなるのが、メーカーから商品を仕入れて販売している小売店です。メーカーは立場上、商品を卸している販売店の邪魔はできませんが、販売価格を下げずにポイント還元率だけを上げる方法や、型落ち商品が市場からなくなった後に小売店へ卸すことなく自分たちで独占販売したり、直販サイトで独占的に販売したりと、工夫を凝らせば卸先との競合を最小限に抑えながら自社の商品を販売することが可能です。

 

 

消費者に直接商品を販売できる販路が確保できると、メーカーにとってそれほど有難いことはありません。確かにエンドユーザー1人1人に商品を配送したり、購入者からの問い合わせ対応など、小売業としての業務が伴うため、しっかりと対応できる環境を整える必要はありますが、それさえクリアしてしまえば、商品を小売店へ卸す以上の利益を確保する事ができるのです。

 

 

メーカーが小売で商品を販売することを優先的に考えるようになると、小売店へ商品を卸す在庫量が自ずと減少してしまいます。その商品を仕入れて販売することで売上を見込んでいた小売店は、思うように売上が確保できない状況へと追い込まれてしまう危険性が出てきます。そういった将来も視野に入れて販売戦略を考えていくようにしましょう。

 

 

後半へ続く・・・。

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