アフターコロナへ向けての対策

Date:2022.06.05
目次

※ネットでしか購入できない商品を提案する
※配送サービスの強化
※商品の探しやすさを追求する
※価格での優位性を検討する
※データに基づいたユーザーニーズを掘り起こす
※明確な利便性を提案する

コロナウィルスの感染拡大が落ち着いてきて、さらにユーザーの警戒心も緩和しつつある中で、リアルショップで買い物するユーザーも増えてきました。コロナ禍に初めてネットショップを利用したユーザーは、その利便性に気づき、今後もネットショップを利用し続けると思われますが、一定数のユーザーニーズはリアル店舗に戻ると考えられます。コロナ禍によるEC特需も、そろそろ終焉し、消費者の動向も変化しつつあります。ネットショップもアフターコロナへ向けて、リアル店舗を視野に入れた販売戦略を考え直さなければなりません。

 

 

今後、どのようにネットショップの売上を伸ばし続けたら良いのか?その戦略について考えてみましょう。

 

 

 

※ネットでしか購入できない商品を提案する

ネットショップの売上を伸ばすためには、リアル店舗で販売する商品と差別化する必要があります。最も分かりやすい差別化が、ネットでしか購入できない専用商品を用意する事です。この戦略はすでに多くのお店でも実践されていますが、ネットショッピならではの特徴をアピールする上で最も明確、かつ、ユーザーの購買意欲を掻き立てることができる戦略です。

 

 

ここ(ネットショップ)でしか購入できない希少価値と、その商品の「お得感」を分かりやすくユーザーへ伝える事で、売上を伸ばす上での柱になる可能性が高くなります。実店舗では購入できない限定商品をネットショップのみで販売することで、ユーザーへアピールしていきましょう。

 

 

 

※配送サービスの強化

リアル店舗で買い物をするメリットの一つに、その場で商品が手に入る事があります。必要な物を必要な時に手にするためには、リアル店舗で購入するのが最も手っ取り早い方法です。

 

 

一方、ネットショップは注文を受けてから商品を発送するため、お届けまでに最低でも1日以上のリードタイムが発生します。商品の入手スピードにおいてはリアルショップには劣りますが、配送スピードを向上させることで、ある程度のユーザーニーズに応える事ができます。今すぐ商品が欲しい人はお店に買いに行く以外に方法はありませんが、すぐ欲しいと思っている人でも、翌日に届けば問題ないと考える人も多いです。そうすれば、翌日配送に対応することで、多くのユーザーを取り込める可能性が高まります。

 

 

翌日配送に関しては、「人が足りない」「手間がかかる」などの理由で敬遠するお店も多いと思いますが、その困難を乗り越えなければ新規ユーザーを囲い込むことはできません。実際に大手ECモールでは翌日配送に対応しているお店と、対応していないお店を比較した場合、対応しているお店の方が検索結果で上位に表示されやすい傾向が強いです。

 

 

翌日配送サービスの導入は、リアル店舗のみならず、ネットショップの競合他社と戦う上での必須戦略であり、売上を伸ばす上で最もシンプルな販売戦略であると言えます。

 

 

 

※商品の探しやすさを追求する

リアル店舗で買い物する上で最も面倒な事は、売り場から自分が欲しい商品を探さなければいけない事です。品揃えが豊富な大型店へ訪問すると、欲しい商品を見つけるのに予想以上の時間と手間が掛かった経験をお持ちの方も少なくは無いと思います。

 

 

その点、ネットショップには検索機能が備わっていますので、商品名、型番、ブランド名、用途を検索窓に入力することで欲しい商品をすぐに見つける事ができます。

 

 

検索以外でも、ページ上でブランド別、商品別、用途別、予算別などの切り口から分かりやすく商品をまとめる事で、ユーザーはさらに商品を探しやすくなります。お店の中をウロウロしなくても、パソコンやスマホの画面上で簡単に商品を見つける事ができるのがネットショップの利点だと考えた場合、ユーザーができるだけ簡単に商品を見つけられるよう工夫することは、ユーザーの利便性向上に直結し、結果、ネットショップの魅力の一つになることを意識しましょう。

 

 

 

※価格での優位性を検討する

運営コストを安くすることができるネットショップ。リアル店舗と比較すると、その分、価格を安く販売できます。価格面で安さをアピールすることで実店舗との差別化を図ることができます。低単価の商品に関しては合計金額に対する送料比率が高くなるため割高になりますので、まとめ買いを促すことで送料を吸収できるラインで商品を購入してもらえるよう、上手にユーザーを誘導していきましょう。

 

 

実店舗で買うよりも安く、さらに翌日配送などに対応しているとなると、ネットショップで買い物しない理由は無くなりますので、自ずとユーザーを依存させることが期待できます。

 

 

 

※データに基づいたユーザーニーズを掘り起こす

ネットショップではユーザーの購買行動をデータとして残すことができます。リアル店舗ではユーザーに対して様々なヒヤリングをしたり、顧客台帳に情報を入力してもらったりと、顧客データを入手するには時間と手間が掛かります。

 

 

一方、ネットショップは注文の際に顧客情報を入力する必要があるため、自動的に情報を入手することができます。また、ユーザーの行動履歴、流入経路、年齢、性別、購入商品の組み合わせや購買頻度まで、店舗側が特別なアクションを起こさなくても重要なデータが勝手に入手できるのです。

 

 

さらに、商品を購入した結果、良かったか?悪かったか?や、お店に対する不満や要望までもレビューという形で残してくれます。これらのデータを活用することでユーザーのニーズを掘り起こし、商品開発やサービスの向上へ活かすことで、さらなる業務改善や売上アップを目指す事ができます。この恵まれた環境を当たり前と思わず、貴重なデータを駆使することでリアル店舗との差別化を図ってください。

 

 

 

※明確な利便性を提案する

コロナの影響でEC特需が起こり、その結果、本来、ネットショップが強化すべき点がボヤけてしまいました。しかし、ユーザーがネットショップに求めることは、リアル店舗では実現できない利便性を実現することなのです。ネットショップが消費者から支持される主な理由である利便性を今一度、意識し、アフターコロナへ向けたリアル店舗及びネットショップのボーダレスな戦いに勝ち抜ける実力を身に付けて行きましょう。

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